「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO29

前号に続いて柚原里香さんのレポートを紹介します。今号は呉市天応地区での活動です。

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天応地区の中でも被害が大きいところへ行かせて頂いたときには、耳と目が不自由なおじいちゃんが、毎日避難所から道がないようなでこぼこの道を坂の上のご自宅まで登り、ボランティアさんが来てくださるからと、ふらふらになり、汗で服がびしょびしょになりながら泥だしをされていました。ボランティアさんが入っていたのですが、いつ終わるか分からないくらいの状況だったので、私たちも泥だしを手伝わせて頂きました。私も少しでも土砂を取り除きたいと無我夢中で泥かきをしてしまい、周りが見えなくなってしまい一緒に活動したボランティアさんのペースをも崩してしまいました。現地はとってもとってもひどい状況ですが、なんとかしたいという思いが強すぎても、毎日毎日泥かきをされているおじいさんを反対に疲れさせてしまっていること、被災された方のペースに合わせること、被災された方の気持ちになって考えることが大事だということを身をもって感じました。

あるご自宅で、家にある家財道具を出す作業のお手伝いをさせて頂きました。タンスやピアノなど泥に浸かったものを業者さんにもって行ってもらうように、家の中から外へ出す作業のお手伝いや、引き出しに入っているものを残しておくかどうするかの分けるお手伝いなどです。「水に浸かっているからもういらないわ。」と言われるお母さんの言葉を聞きながら、今のこの状態だったらいらないかもしれないけれど、その後少し落ち着いたときにはと考えてしまい迷ってしまったり、大切なものが泥だらけになったり、水に浸かってしまっているものを見ながら、辛いだろうなと思ってしまったり、一緒に作業をする中で、とっても複雑な気持ちになりました。             (柚原 里香)

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