「平成30年7月豪雨」災害レポート No.65

西日本豪雨から1年が経ちました。被災地には更地が広がっていました。「普段は町を歩いても誰とも会わない日もあるのよ。淋しいよ」という声を聴きました。 大きな被害をもたらしたそれぞれの川のほとりには、黒い大きな土嚢袋が並んでいるだけで、どこもいまだ手つかずの状態です。

「総務省消防庁によると、西日本豪雨の直接死は14府県計222人。関連死53人と合わせると、死者は14府県で275人に上る。行方不明は岡山、広島両県で計8人。」(2019/7/6毎日新聞より)

亡くなられた方に心からお悔やみ申し上げます。そして、行方不明の方一日も早く見つかりますように。 私たちが関わっている被災者の方も息子さんを関連死で亡くされた方がいます。持病があるなかで、仕事と家の片付けや厳しい避難生活が被災者に過度な負担を強いてしまい、災害で生き残った大切ないのちがまたひとつ消えてしまいました。これほど悔しいことはありません。

そして、災害が発生した前日には住民さんとボランティアのみなさんで7月6日に使う竹灯籠の竹を小切りしました。斜めに竹を切るのは少し難しいのですが、みなさん器用に次々切っていきます。すでに山から竹を切り出してくれていたので、作業もあっという間に終わりました。

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7月6日の当日は、朝9時には町中にサイレンが響き渡り、それぞれが黙とうを捧げました。そして、その後仮設の集会所には住民のみなさんが朝から待ち遠しそうに集まってくれました。竹をみなさんと並べながら、「一年あっという間だったような、長かったような…」など話をしていました。避難所で仲良くなった子どもも様子を見に来てくれて、少しお兄さんになった姿をみて、一年の長さを感じます。 我が家のあった被災地にはなかなか足が向かないから、ここでやってくれてよかった」、「喪服がないから、町の式典には行けないよ」という方、「車がないから、行けないよ」という方、「ちょっと地域が違うからいけないな」など、それぞれ想いを持った方たちが、仮設の集会所に集まってくれました。ずっと活動を続けている兵庫県立大学大学院の卒業生などが久しぶりに来てくれて、住民さんもまるで娘か孫が来たように、嬉しそうに会話が弾み、笑顔が絶えません。コミサポひろしまのみなさんも参加してくださり、住民さんと木工を楽しんでいました。

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 もちろん、これからの生活を考えると不安がいっぱいです。「災害復興住宅に入っても、年金生活だし、家賃が払えるのかどうか心配…」、「自宅を再建したいけど、年も年だしどうしようか迷っている」、「危険区域に指定されてしまったので、家を建てようにも建てられない。」など不安は尽きません。 そんな不安を抱えながらも、住民さん同士がふれあい、交流することで、ほんのひと時でも気持ちが安らいでもらえたら、うれしいです。

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翌日7日は七夕さまということもあり、住民さんから七夕をしたいというリクエストがあり、急遽竹を取りに行き、飾りつけをしました。それぞれに書いた短冊の願い事が叶いますように。。。

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これからの復興には長い時間がかかると思いますので、細く長くご支援ください。 (増島 智子)

*竹灯籠に使用したろうそくは、高野山真言宗松原山薬師寺住職の猪智喜様よりご提供頂きました。ありがとうございました。

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