「平成30年7月豪雨」災害レポート No.70

(2019年7月27日)

西日本豪雨災害から1年が経ち、建設型仮設住宅やみなし仮設住宅に住んでいる方もいる中で、再建を果たした人もいます。

ちょうど今頃、土砂が流れ込んで全壊となったお宅で、お位牌と数珠を探すために、ボランティアの人たちと泥出しをしていた暑い夏がまたやってきました。そのお宅が元の場所に自宅を再建しました。再建のお手伝いをしたのは同じ広島市内で4年前に大きな水害を経験した被災者でもある大工さんです。「自分も被災したから、気持ちがわかる。災害を経験してなかったら今回もボランティアなんてしてないと思う」と…。

昨年末に建築申請をして、この夏にやっと完成しました。被害を出した川はまだ手付かずですが、住み慣れた場所に戻れるというのは、被災された方にとっては一番望んでいることです。もちろんそれが叶わない被災者の人もたくさんいます。

ご家族総出で引っ越しが始まりました。「一年しか住んでいないのに、こんなに荷物があるなんて信じられない」とお母さんがこぼしています。私もいろんな被災者の方の引っ越しをお手伝いしましたが、狭い狭いという言われる仮設でも、住む時間が長くなればなるほど、どこにこんな荷物が入っていたのかというほどの荷物があります。生活というのはそういうものだと思います。それでも、もとの生活で慣れたものは無くなり、喪失感も同時にあるのです。家が仮設になったから、狭くなったからといってもこれまでのライフスタイル変えるのはとても難しいことです。だからこそ、阪神・淡路大震災の時から言われている「住まいに仮はあっても、暮らしに仮はない」ということそのものなのです。

これから、新しくなった住まいで、またあらたな思い出を刻んでいくことでしょう。

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