昨日に続いて、「豪雨からの復旧・復興及び治水対策のあり方等に対する住民の皆様からの御意見・御提案をお聴きする会」で出された参加者の意見や思いをお伝えします。
〇ラフティングを始めて11年目。球磨川と川辺川ではこの間、土砂が溜まっている印象。西瀬橋のボーリングのお手伝いをしたとき、3mあたりでも土砂、8m掘っても岩盤にたどり着かないので、ダムありきではなく、そちらの掘削もするべき。川が仕事場。川辺ダムができて水量が減れば、水の事故も増える。ラフティングは観光資源の一つなので、水量が減ると観光にも影響がでる。50年、100年先のことを考えて、ダムがなくても変わらないということになればどうなるんだろう。山と川の2大柱で考えてほしい。
〇ダムの話の前に球磨村の人が安心して、人が住める地域を作ってほしい。人間の勝手な思い込みをこの災害で反省した。堤防が、市房ダムが、避難所があってもなくても備え行くことが大事だと痛感した。
〇千寿園の近くにあった自宅と、一勝地の職場、人吉の実家の3つを一度になくした。これまでも球磨川を悪く言う人はいない。これからも川のそばで暮らしたい。治水対策(堤防など)が進んで、川と離れた生活になってしまった。自然の前では人は無力だ。
このように、想像を絶するような被害を受けたにもかかわらず、ダムありきではなく「球磨川と共に」という声があることが印象的でした。しかも、いわゆる総合治水としての基本的な考え方やあり方について、しっかりと考えておられるのではないでしょうか。
〇2008年蒲島県知事のダムによらない治水対策を決断したことは正解だったと思う。ダムの建設には反対。ダムができたことで被害が減るとは限らない。
という声もあったようです。そういえば2006年頃には国土交通省による河川行政における治水対策が変わってきたと言える。乱暴かも知れないが「川は溢れるものだ!」という前提をもとに、流域コミュニティ全体で総合治水を考えて行くという取り組みをもう一度しっかりと考えることが必要ではないかと思います。
発災後、地元メディアに「球磨川が悪いのではない。暴れ川というのも止めて欲しい。昔から球磨川による自然の恵みも頂いてきた。」と言われた古老のメッセージが忘れらない。
「今回の災害を他人事と思わず、真剣に向き合うときがきています。」という声も少なくありません。忘れてはならないのは災害からの復興を見据えた時に、将来を生きる子どもたちに“負の連鎖”を遺すことだけは避けなければならないでしょう。(村井雅清)
〈〈まだまだお米を集めています!〉〉
みなし仮設住宅を含め、ぼちぼち仮設住宅に移行し、また家族や親戚のお家に避難されている方が増えてくる中で、お米は本当に喜ばれています。また直後は水、電気、ガスというライフラインが途絶され、不自由な在宅避難をされていた被災者もライフラインが復活し在宅で調理をしたりされますのでお米は欠かせない食料になっています。
先日も被災者の方が、「今一番欲しい救援物資は何ですか?」と尋ねたら、「お米が一番嬉しい!」とおっしゃいました。当センターが責任をもって、援助の届きにくい人たちを優先し、かつ必要な被災者に届けたいと思いますので、少しでもいいですからお米を提供して下さいませんか。何卒よろしくお願いします。当センターからお米の提供をお願いして以来、全国各地のみなさまから賛同を得て届けて下さっています。引き続きご支援をお願いします。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。
■活動支援金のご協力をお願い致します。
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https://donation.yahoo.co.jp/detail/5240003/
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・郵便振替
口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO 0068556
名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」もしくは「POSKO 」と記入して下さい。