水害から5ヶ月が経過しました。避難者数は89人(12月3日現在)となり、仮設やみなし仮設では1,675世帯3,954人(11月25日現在)が暮らしています。いまだ2次災害などの恐れから八代市坂本町33世帯、葦北郡津奈木町10世帯に対し避難指示が継続しています。
現在も各被災地では、少ないながらもボランティアが毎日汗を流しています。いまだに家屋に入った泥出しなども行われ、時に被災者の方は途方もなく延々と続く作業に心折れそうになることもあります。そんな被災者にいつもボランティアがそっと寄り添っています。
コミサポひろしまもその一つです。私たちも微力ながら家屋の清掃、修復などのお手伝いをさせて頂いてます。リーダーの小玉さんはメンバーの人たちと丁寧に作業を進めていきます。泥だらけの家屋を前に再建をあきらめかけていた家主さんと「一度片付けをさせてもらえませんか?もし解体になっても構いませんから、お手伝いさせてください」と被災者の背中を押しています。秀岳館高等学校(八代市)の生徒も加勢して、住み慣れた家がみるみるきれいになっていきます。そのうちに被災者の方の心が晴れ渡った空のように、すっきりとした笑顔がこぼれはじめ、「もう一度再建してみようかな?」と…。そこに小玉さんたちが「お手伝いしますよ」とそっと声をかけます。被災者の人も自ら率先して、片付けを手伝ったり、家屋のリフォームに取り組んでいきます。
ボランティアの人たちも格段に技術があがり、まるでプロ顔負けの作業です。その時々の災害に柔軟に対応して、被災者のお困りごとに寄り添っているのです。災害の都度いろいろ勉強をされながら技術を磨き上げていくのです。
家の再建を考えている住民さんには、見積もりを拝見させてもらって、ボランティアでできる範囲のお手伝いをして、中には最終的に数百万円という金額が安くなったりします。大工さんも足りない中なので、大工さんが入ってすぐに作業が始められるように、壁を剥がし、壁や天井の断熱材を外したり、釘やビスを抜いたり、しっかり乾燥、消毒をして引き渡します。そうすると大工さんは、すぐに新しい壁を張ったり、建具を付けたりと工期も早く、料金も安くなるのです。
リーダーの小玉さんは長い間被災者の人たちとお付き合いしています。茨城県常総市の水害の被災地などにもいまだに足しげく通い、住民さんと家族のような間柄を築いています。災害が次々多発する中でも、小玉さんは“いま”の現場で納得いくまで活動をしないと次の現場にはいきません。現在の熊本では少ないながらも個性豊かなメンバーたちと、笑ったり泣いたり、試行錯誤しながら被災者のみなさんと一緒に活動を続けています。
*コミサポひろしまのFBページ
https://www.facebook.com/comsup.hiroshima
(増島 智子)
〈まだまだお米を集めています!〉〉
まだ避難所生活をされている方もおられますが、被災地では今後の復興ビジョンづくりのための動きが活発になっています。こうして、被災者の復興への足音が聞こえてくる段階に入ってきたように感じます。全国から送られてくるおいしいお米を味わいながら、じっくりと将来のことを考えて下さることを切に願います。まだまだお米は喜ばれます。当センターが責任をもって、援助の届きにくい人たちを優先し、かつ必要な被災者に届けたいと思いますので、少しでもいいですからお米を提供して下さいませんか。何卒よろしくお願いします。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。
■活動支援金のご協力をお願い致します。
・Yahooからも募金ができるようになりました!!
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5240003/
・クレジットカードでも寄付ができます。
https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO 0068556
名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」と記入して下さい。