前号112報で、「脱成長を根底に、経済再建と脱地球温暖化を両立させたグリーン・リカバリー(緑の復興)を基軸にした暮らしを取り戻すしかない」と言ったものの、おそらく「財源はどのようにやりくりするのか?」というご意見がおありでしょう。
しかし、その応答について、私たち自身が答えを出さなければならないことでしょうか?私たちボランティアが巨額の財源をやりくりする方策を提案するのは、かなり難題です。そもそも「ボランタリー経済圏」といいましょうか、非営利の経済活動を担っているのはボランティアです。具体的には、グリーン・リカバリーを基軸にした球磨川の再生のための経済活動を支えることはできます。またボランティア一人ひとりが日々の暮らしの中で取り組むことが最も求められていることであり、その実践を広く世間に発信することで、一人でも多くの賛同者とつながるお手伝いをすることが役割でもあると思います。その成果はアソシエーション=人と人の連帯として現れるでしょう。ちなみにボランティアの起源はアソシエ―ションからという説もあります。つまり、冒頭の脱成長を根底に、グリーン・リカバリーを基軸にした暮らしを取り戻すことを以って、アソシエーションを築くことによって社会を変えることができるのです。ボランティアはアソシエーションを築く媒体となることが役割の1つです。球磨川の再生に伴って、流域住民が分断されるのではなく、連帯する媒体となることも可能でしょう。
ただ、現コロナ下において、都市に緊急事態宣言が発令され、飲食店などが打撃を受けていることは深刻な課題です。この人たちが最低限でも生業を維持するためには、政府が発表した月6万円では立ち行かないのは明らかです。緊急事態宣言で自粛を要請するなら、補償とセットで援助をしなければ、やがて廃業者が増え、借金まみれになって、取り返しのつかない事態にもなりかねないでしょう。経済再建を掲げるなら、まず補償することが最優先課題です。
緊急の課題としてやはり財源問題が課題です。宮内義彦オリックス元社長が昨年12月30日の朝日新聞で下記のように発言しています。
―企業はためこみ、お金は家計に行き渡らない。経済政策の失敗が証明されたんだから、変えて行かないといけません。
・財政は危機的ではない。私なんかにも10万円が配られるでしょうが税金でめしあげたらいい。
・コロナでわかったのは、もっと政府がカネをださんといかんということ。ちょっとだして家計に使わせようとか、せこいことせず、みんな静かにしろ、カネは不自由させない、とこれしかないんです。―と、
とにかく菅義偉総理は、一人ひとりにしっかりと響くメッセージを出し、迅速に行動することを通して信頼を取りもどすことでしょう。ないものねだりになりますが、ニュージーランドの女性首相ジャシンダ・ケイト・ローレル・アーダーンさんを見習って欲しいものです。 (続く 村井雅清)
〈〈まだまだお米を集めています!〉〉
みなし仮設住宅を含め、ぼちぼち仮設住宅に移行し、また家族や親戚のお家に避難されている方が増えてくる中で、お米は本当に喜ばれています。また直後は水、電気、ガスというライフラインが途絶され、不自由な在宅避難をされていた被災者もライフラインが復活し、在宅で調理をしたりされますのでお米は欠かせない食料になっています。
先日も被災者の方が、「今一番欲しい救援物資は何ですか?」と尋ねたら、「お米が一番嬉しい!」とおっしゃいました。当センターが責任をもって、援助の届きにくい人たちを優先し、かつ必要な被災者に届けたいと思いますので、少しでもいいですからお米を提供して下さいませんか。何卒よろしくお願いします。当センターからお米の提供をお願いして以来、全国各地のみなさまから賛同を得て届けて下さっています。引き続きご支援をお願いします。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。
■活動支援金のご協力をお願い致します。
・Yahooからも募金ができるようになりました!!
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5240003/
・クレジットカードでも寄付ができます。
https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO 0068556
名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」もしくは「POSKO 」と記入して下さい。