先日、久しぶりに昨年被害を受けた熊本県八代市の坂本町を訪れました。人吉市から球磨川沿いに車を走らせると、多くの家が解体されていました。町の再建に関するロードマップが見えないないまま、またいつ起こるかわからない水害への不安、交通、買い物、病院、学校、高齢化、少子化などさまざまな問題から家屋の解体という選択肢を選んだ住民さんの苦悩を考えると、複雑な心境です。
災害は命や財産を奪い、その上コミュニティなど人々の繋がりや生きる糧を奪っていきます。
「夜家の前を通るの鹿か猪だけだよ」、「小学校を出たら、町を離れるしかない」、「子どもなんておらんもんね」などの言葉が漏れ聞こえます。
そんな中、被災直後からずっと活動を続けている秀岳館高校の生徒さんたちとコミサポひろしまの小玉さん指導のもと集会所の再生のお手伝いです。メンバーは建設工業科の一年生と三年生の生徒のみなさんで、三年生が一年生に指導しなが作業を進めていました。廊下や床のフローリング張り、天井板や外壁の取り付けなど、生徒さんたちは黙々と作業を続けています。みんな時間の経過ととともに「楽しい!コツがわかってきた!」など夢中になって手を動かし、こちらの作業が間に合わないほど家が出来上がっていきます。
家屋の清掃から床はぎや壁を取り除き、リフォームへと一連の作業を経験します。生徒さんにとっては、とても貴重な経験になっています。
近所の住民さんも秀岳館の生徒が来ると顔をほころばせて笑顔がこぼれます。
集会所が完成したら地域の憩いの場となり新しい地域の顔になるのが今から楽しみです。 (増島智子)
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