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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第29報

2020年7月豪雨発生から1カ月が経過しました。
2週間前に被災地人吉市の南光院さん(高野山真言宗)を訪ねたのですが、今日お電話で同院の住職に1か月後の様子をお伺いしました。同院は檀信徒さんが170件あるのですが、なんとその内60件が床上浸水でした。この1か月同院の住職さんやご家族と熊本はじめ福岡県内の僧侶たちも泥かきなどの片づけに入って来られました。しかし、その内避難所に行かずに、2階で暮らしている被災者が少なくないとのことでした。おそらく家具などを2階にあげ、1階は水で濡れたままの生活を想像します。カビ・湿気・悪臭など身体によくない環境での生活が1カ月も続いているということは、すでに心身ともに限界を超えています。住職さんも心配されているのですが、コロナのこともあり、避難所より自宅のほうがまだ少しは安心だとのことです。

思えば、今から2年前の西日本豪雨の時も水害で被災された方が2階生活をしておられました。2階には1階から上げた荷物がいっぱいで、クーラーも壊れていたり、食事ももちろんお弁当だけという感じでした。1ヶ月も経つと片付けと仕事の疲労が溜まって来ます。そこで、誰も気づかれずに亡くなった人もいました。のちに関連死と認定されました。また、当時はいまと同じくらい灼熱のような暑さで、活動は10分に一回は休憩をとりながら、活動していました。大量の土砂に覆われた家屋は、いくら土砂をとってもとってもなかなか作業が進まなかったのです。

広島では真砂土でしたので、乾けばサラサラしていたのですが、今回の九州豪雨では、流れ込んだほとんどが水気を多く含んだ泥です。しかも、コロナ禍によりボランティアが来ていない家屋も多く存在します。すでに現場からは、畳にウジ虫が湧いている、家のなかがカビだらけで、リフォームできるもののできなくなってしまうという声が聞こえてきています。今日4日の熊本日日新聞に「『何とか2人で頑張っているが限界。他の地域の復旧が進む中、取り残されているようで…。』日差しが照りつける。嘉治さんは片付けの手を休め、つらそうに汗を拭った。」と八代市坂本町で被災された方の悲痛な声が紹介されています。水害から1ヶ月いまだにボランティアが入っていない地域もあり、復旧の遅れと復興格差が懸念されます。

そして、昨日地元兵庫の明石市の障害作業所「ほのぼの」の安田さん、コープこうべ関係者竹内さん、なんと沖縄県石垣島の25年前のボランティア仲間のみなさんからはお米が届きました。また、元CODE理事の松本さん、三田市の方からはマスクが届きました。コロナ禍で大変なところみなさまご協力ありがとうございます!(村井 雅清)

〈〈緊急のお願いです!!〉〉
お米を少しでもいいですから提供して下さいませんか。当センターで集約し、必要な物資集積場に届けたいと思います。とりあえずは、球磨村の被災者に配布させて頂きます。また、梅雨が明け、本格的な夏を向かえると、泥が乾燥し、粉塵が舞い上がります。そのために一般のマスクではなく、“防塵マスク”を集めますので、併せてお願いします。まだ引き続き募集していますので、よろしくお願いします。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代・マスク代」とご記入ください。

■活動支援金のご協力をお願い致します。
・Yahooからも募金ができるようになりました!!
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5240003/
・クレジットカードでも寄付ができます。
https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
    口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
    ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO 0068556
 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」と記入して下さい。

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