9月11日、2011年3月11日東日本大震災から9年と半年が経ちました。被災地では新しい街並みができていますが、人はまばらです。今年はそれに加え新型コロナウィルスの影響により、お盆の帰省や秋祭りなども中止が相次ぎ、被災地の人たちは寂しい夏を過ごしています。くらしの再建にはまだまだ時間がかかります。
今回の九州豪雨の被災地では、復旧作業が続くなか、被災者の人たちは様々な行政手続きを行っています。煩雑な手続きは被災者の疲れた心に追い打ちをかけます。当センターのレポートをみた東日本大震災の被災者の方が、「私たちの時もそうだったよ。行政の窓口で言うことがコロコロ変わり、書類が足りないとやり直し、まだ同じようなことが繰り返されているのね。なかなか変わらないのね。」と憤りを隠せません。素人の市民にはかなりハードルが高いので、レポートにあるように、弁護士会などの事務手続きをサポートするボランティアが必要だとつくづく感じます。今後は被災者のみなさんに一つでも多い選択肢を提供し、ゆっくり時間をかけてくらしの再建について考えられるような環境整備をしていきたいです。
村井顧問の現地レポートの続きを以下に紹介致します。(増島 智子)
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第5回熊本豪雨災害被災者支援連絡会議(水俣・芦北)の報告Ⅲです。まずその前に昨日の報告Ⅱで話題になった申請書類の複雑さで罹災証明すらあきらめると言う件について、ちょうど10日付け人吉新聞の「豪雨災害悩み相談所」コーナーで扱っていました。「被災者生活再建支援金、応急修理制度、公費解体、仮設住宅など、各種の支援を受けることができるかどうかの判断基準となる重要なものです。」とのこと。ならば弁護士連合会が、相談を受けるだけでとどまらず、ほんとに困っている被災者には代理人として同行できるような仕組みを提案して欲しいと切に願います。
さて、芦北町では女島に60戸、津奈木町に10戸の仮設住宅が建てられたと言う報告がありました。まだ10数世帯しか入居していないが、女島の仮設住宅には水俣病の被災者でもある人も入居しているので、谷さんたちは仮設住宅の見守りも始めていると報告がありました。私が7月にこの女島京泊地区に住む水俣病被災者に約50年ぶりにお会いした時に、その女性は「戦争、水俣病、そして今回の災害と、どうしてこんなに災難ばかりに遭わないとならんのかね?」と言っておられたことを思いだします。(熊本県下7市町村20団地のうち611戸の建設を予定)
そして最後に私から「まだまだ大変ですがあきらめないで下さい。佐賀県武雄では、災害後に被災者に被ってくるいろいろな課題を一つ一つ丁寧に取り組み、解決を目指しています。今日持って来た資料にはその具体的な事例が書かれています。是非参考にして下さい。」と報告し、連絡会議は終わりました。それにしても、災害のたびにいつも憤りが出てきますが、何故被災者主体にコトが進まないのか、天を仰ぐばかりです。私たち支援者もあきらめてはならないと決意する次第です。これからもご支援をよろしくお願いします。(村井雅清)
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〈〈緊急のお願いです!!〉〉
お米を少しでもいいですから提供して下さいませんか。お米は大変喜ばれます。当センターが責任をもって、援助の届きにくい人たちを優先し、かつ必要な被災者に届けたいと思います。何卒よろしくお願いします。当センターからお米の提供をお願いして以来、全国各地のみなさまから賛同を得て届けて下さっています。現在約1300㎏を越えました。お米は重宝されていますのでお米集めはまだしばらく続けたいと思いますので、引き続きご支援をお願いします。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。
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ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO 0068556
名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」もしくは「POSKO 」と記入して下さい。