八代市坂本町では、地元のみなさんも水害支援に奔走しています。「坂本町復興支援チーム桃ちゃん」もその一つです。構成メンバーは「コミサポひろしま」「レスキューアシスト熊本」「道野カンパニー」「水俣Hub-Power」です。
被災当初から活動を続け、現在もみなさん活動を続けています。
被災地では、まだ流された建物がそのまま、川にも漂流物が流れ着き、その爪痕を色濃く残しています。東日本大震災の被災地岩手県大槌町吉里吉里のミュージシャン「RIA+ノリシゲ」の曲「歩きましょう」が頭に浮かびました。
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色失ったこの町のガレキかきわけて
泥にまみれた荷車押す背中照らす太陽
さぁ 歩きましょう 歩きましょう 思い出集めて
さぁ 築きましょう 築きましょう 愛するこの町を
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いま坂本町では、そんな色を失ったまちに色を添えてくれるプロジェクトを進めています。チーム桃ちゃんのメンバー水俣Hub-powerさんが運営のお手伝いをしています。それは、地元で被災した峯苫医院の院長の奥様のアイデアで始まった「さかもと花いっぱいプロジェクト」~笑顔ある暮らしを地域とともに~です。
そのプロジェクトには「令和2年7月4日の豪雨災害により私たちの坂本町は一変しました。発災から4ヶ月秋を迎えた坂本町に例年咲いていたはずの秋の花が少ないことに気が付きました。花いっぱい、笑顔をいっぱいの坂本に少しでも戻したいと願っています。坂本町コミュニティ再生のためにも、是非皆様方のご協力をお願い致します」という想いが込められたプロジェクトです。
水害後の被災地には前段の歌詞にあるように町は色を失います。その光景を見ていると心がふさぎ込んでしまいます。被災者の中にも「公費解体を待っているけどいつになるかわからないし、流れてきた流木や家財などがそのままだと、気が滅入るから」と一人黙々と片付けをされている人もいました。そんな姿を見かねてボランティアがお手伝いすると「ちょっとでもきれいになると、これで前をむける」と。。。「花壇まで作ってきれいにしてもらって」と。。。
そして、チーム桃ちゃんは先月「第2回 坂本で会いましょう~くつろぎの時間~」を開催しました。これは、いまは仮設やみなし仮設や親せきの家などに身を寄せバラバラになっている住民さんが集う場です。集まったみなさんは久しぶりに大声で笑い、子どもたちは思いっきり体を動かし、悩みを打ち明けたりしています。こんないままで当たり前にあった語らいの時間を過ごすことで、また少し前に向けたのはではないでしょうか。
東日本大震災の被災者が歌った歌のように、いま坂本、九州、そして他にも被害に遭われた被災地の方が、花を植えながらゆっくりゆっくり歩いて、愛する町を築いていってほしいと願わずにはいられません。
チーム桃ちゃんの代表諸橋桃子さんは、熊本日日新聞(2020/11/6)で「『やっぱり坂本がいい』。被災して町外へ出ざるを得なくなった住民と話すと、必ずといっていいほどみんなこの言葉を口にする。どんなに辛く、大変な思いをしても、それでも、たくさんの住民がまたあの集落に、坂本に帰って暮らしたいと本音では願っている。そんな声をいつまでも大切にしたい。」と話しています。(増島 智子)
〈まだまだお米を集めています!〉〉
まだ避難所生活をされている方もおられますが、被災地では今後の復興ビジョンづくりのための動きが活発になっています。こうして、被災者の復興への足音が聞こえてくる段階に入ってきたように感じます。全国から送られてくるおいしいお米を味わいながら、じっくりと将来のことを考えて下さることを切に願います。まだまだお米は喜ばれます。当センターが責任をもって、援助の届きにくい人たちを優先し、かつ必要な被災者に届けたいと思いますので、少しでもいいですからお米を提供して下さいませんか。何卒よろしくお願いします。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。
■活動支援金のご協力をお願い致します。
・Yahooからも募金ができるようになりました!!
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5240003/
・クレジットカードでも寄付ができます。
https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO 0068556
名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」と記入して下さい。