昨年から新型コロナウィルス感染症第三派により厳しい状況に直面しています。経済活動を活性化することと感染症から命を守るということは、対立するものでもなく、まったく一体化したものであることが、どうも菅義偉政権には理解されていないと思います。つまり、コロナに感染し、陽性判定が出ればそのほとんどが大なり小なり隔離されます。その人たちは結局、ゼロではないですが経済活動にはほとんど参入できないのです。余裕をもって医療崩壊を招かない事態が安定して、再び経済活動をフル回転すればよいという、こんな簡単な理屈がどうして理解できないのか・・・・・、この国は大丈夫なのだろうかと心配するのは私だけではないでしょう。
さて、あとわずかで迎える1月17日で阪神・淡路大震災から26年目を迎えます。26年前には、一日約2万人の被災者や被災住民が集まり「市民とNGOの『防災』国際フォーラム」を開催しました。そこで「神戸宣言 1995」を発表したことはすでに紹介して来ました。このフォーラム実行委員会が1998年に『市民がつくる復興計画』を刊行しました。その中に小学6年生の女子が書いた詩を載せています。それが以下の内容です。
―「きっと神様の罰があたったんや」「もう、モノはいらん。ぜいたくはいらん」
「水も、電気も、何もかも、ムダに使うとった」
「消防も、警察もこうへん。いざというときは、やっぱり、ご近所さんや」
「これからは、自然をいじめんのやめとこ」―と。
私たちフォーラム関係者はじめ参加者は、この詩を受け止め、「敗戦から立ち上がるために、ひたすら生活の豊かさをめざし、さまざまなことがらを後回しにして、階段を上りつづけてきた。まだまだ豊かさを手にしていないとあせり、つぎつぎとモノを求め、他の人よりもよい生活があるはずだと押しのけ、競い合った。そして、あの日、私たちが見たものは、戦後50年の巨像ではなかったか。ユートピアがまぼろしであっても、あの短い日々に見たことは、これから私たちが求めていくべきものが何かを指し示してくれている。」と災後の羅針盤として心に刻みました。
冒頭で書いたように、この1年間「Go
To・・・・」に象徴されるように、菅義偉政権は的外れの経済対策しか為していません。こうしたコロナ禍にあって、先述したこの詩を思い出さざるを得ないのです。こうして26年前、すでに大量生産、大量消費、大量廃棄の経済活動を見直し、脱成長を示唆していたのです。温暖化による地球の危機をどう乗り越えるのかが、今を生きる私たちの最大の命題です。この26年を猛省しつつ、脱成長を根底に、経済再建と脱地球温暖化を両立させたグリーン・リカバリー(緑の復興)を基軸にした暮らしを取り戻すしかないと思うのです。
(続く 村井雅清)
〈〈まだまだお米を集めています!〉〉
みなし仮設住宅を含め、ぼちぼち仮設住宅に移行し、また家族や親戚のお家に避難されている方が増えてくる中で、お米は本当に喜ばれています。また直後は水、電気、ガスというライフラインが途絶され、不自由な在宅避難をされていた被災者もライフラインが復活し、在宅で調理をしたりされますのでお米は欠かせない食料になっています。
先日も被災者の方が、「今一番欲しい救援物資は何ですか?」と尋ねたら、「お米が一番嬉しい!」とおっしゃいました。当センターが責任をもって、援助の届きにくい人たちを優先し、かつ必要な被災者に届けたいと思いますので、少しでもいいですからお米を提供して下さいませんか。何卒よろしくお願いします。当センターからお米の提供をお願いして以来、全国各地のみなさまから賛同を得て届けて下さっています。引き続きご支援をお願いします。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。
■活動支援金のご協力をお願い致します。
・Yahooからも募金ができるようになりました!!
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5240003/
・クレジットカードでも寄付ができます。
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・郵便振替
口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO 0068556
名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」もしくは「POSKO 」と記入して下さい。