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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第117報

約1ヶ月半振りに被災地熊本県人吉市南部に位置する球磨川の中洲大柿町を訪ねた。I邸は2階屋根まですっぽり浸かるような浸水被害で、球磨川が氾濫し、かなりの勢いで水が流れてきた。コンクリート造りの庭には、奧さんが丹精込めて綺麗だったと想像できる花壇や2階建ての離れと倉庫は一瞬のうちに失ったが、幸い梁や柱、玄関の構えなど本格的な木造仕立ての母屋は流されずに残った。瓦のほとんどはずり落ち、家の中は空っぽになった。それでも仁王立ちのように耐えたのは、先述したように本格的木造仕立てだったからだろうと思われる。

発災から7ヶ月間、Iさんと奧さんのたった二人きりで泥出し、清掃、磨き上げ、そして乾燥状態に併せて二人で瓦を葺き、少し傾いた玄関をワイヤーで起こし、大工さん一人を入れて三人でリフォームに取り掛かった。まわりの被災家屋を見ると、公費解体を決めているのか、発災直後の風景と何も変わっていない。何も被害がなかったように再建されるI邸と 
のコントラストが、どこか悲しさを誘う。奧さんは「やっぱりここがいいよ!ここの庭にいっぱい花壇を造っていて、庭が広いから夏はバーベキューをしたり、花火をしたり、孫がきたらこの庭を走りまわり、道路に出てもほとんど車が来ないので、ボールを蹴ったりとちっとも家の中にはいないのよ・・・・。」とちょっぴり寂しそうな笑顔が印象的だった。
阪神・淡路大震災のあと、兵庫県尼崎市にある園田苑理事長中村大蔵さんが「暮らしに仮はない!」という名言を発信されたが、この奧さんの悔しくも、また絶対に帰るという強い思いは見事にこの名言を表現しているなぁと痛感させられました。次に訪ねるときには完成していることを願ってやまない。(村井 雅清)

〈〈まだまだお米を集めています!〉〉
 昨年7月4日に豪雨災害が発生し、7ヶ月を迎えました。有難いことに、今でも被災地にお米をと送って下さる方が途絶えません。ほんとうに心から感謝致します。本文でも触れていますように、長引くコロナ禍のために直接被災地に足を運んでの支援活動は叶わないですが、こうしてお米の寄付という形で「忘れていないですよ!」「見守っていますよ!」というメッセージを届けて下さっていることが、どれほど被災者を勇気づけているか、架け橋役をさせて頂いている私たちにはズシンと伝わっています。まだまだ続きますが、引き続きご支援を賜りますようにお願い致します。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。

■活動支援金のご協力をお願い致します。
・クレジットカードでも寄付ができます。
https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
    口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
    ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO 0068556
 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」もしくは「POSKO 」と記入して下さい。

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