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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第120報

POSKO第二弾として大原伸司さんの活動を紹介します。大原さんは被災地球磨村の渡地区(峯・島田)の区長をされています。昨年の4月に区長になり、区長会もなかなか開かれなかったことから、右も左も分からない中で就任3ヶ月後の7月4日、清流球磨川が氾濫し、大原さんが住む渡地区も大災害となりました。大原さん宅は高台だったので被害は免れたのです。でも区長として、まず避難誘導をされ、地域における住民の安否確認をし、その後も避難所を回ったり、仮設に移れば仮設の見守りと精力的に活動をされていました。
一方で地区の班長さんに声をかけ、災害の経験を教訓とし自主防災活動をはじめました。大原さんは区長になってまもなく災害が発生したので、実は地区住民の顔と名前も一致していなかったのです。こうした状況から「とにかくきっかけは何でもいいから、顔を合わせて、あ~でもない、こ~でもないと一見無駄のようだけど、まずここからスタートだ」と地域のコミュニティ再生に取り組みました。

コロナ禍のために、とにかくボランティアが激減し、あまり人に会うこともなく、閑散としている仮設団地が少なくなく、大原さんは仮設に住んでおられる独居の方が心配になり、球磨村総合運動公園などの仮設住宅訪問も最近は独居の方の見守りを重点にしています。「何か困っていることはありますか?」「お話をされる方は隣近所におられますか?」「食事はどうされてますか?」「買い物は大丈夫ですか?」・・・・と優しく、丁寧に声をかけられます。しかもほんの数分間の会話の中で、さりげなく住民の健康状態を把握されます。もちろん渡地区の区長さんだからといっても、渡地区の住民だけに声をかけている訳ではありません。お一人で暮らしておられる被災者全員を訪問されているのです。

最近、コロナ禍においても、自然災害時においても、SGDs(持続可能な開発)においても、「誰一人取り残さない」というメッセージがよく目につきますが、大原さんが気負うまでもなく、自然体で見守られる姿は「誰一人取り残さない」実践ではないのかと学ばせて貰いました。実は大原さんは元日本生協連合会の職員でした。前号でもお伝えしましたが、今回の「POSKO第二弾」は生活協同組合コープこうべさんからのご支援があり実施しています。生協つながりでこうした活動が展開できることに、26年前にコープこうべさんと連携して開催した「市民とNGOの『防災』国際フォーラム」を思いだします。(村井雅清)

〈〈まだまだお米を集めています!〉〉
 昨年7月4日に豪雨災害が発生し、7カ月を迎えました。有難いことに、今でも被災地にお米をと送って下さる方が途絶えません。ほんとうに心から感謝致します。本文でも触れていますように、長引くコロナ禍のために直接被災地に足を運んでの支援活動は叶わないですが、こうしてお米の寄付という形で「忘れていないですよ!」「見守っていますよ!」というメッセージを届けて下さっていることが、どれほど被災者を勇気づけているか、架け橋役をさせて頂いている私たちにはズシンと伝わっています。まだまだ続きますが、引き続きご支援を賜りますようにお願い致します。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。

■活動支援金のご協力をお願い致します。
・クレジットカードでも寄付ができます。
https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
    口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
    ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO 0068556
 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」もしくは「POSKO 」と記入して下さい。

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