【東日本大震災】レポートNo.262

あれから4年目の夏、岩手県の被災地に入った増島のレポートをお届けします。
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「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり 8月1日
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 今日は杉の木立をドライブしながら大船渡を訪れました。綾里の復興住宅へお邪魔すると、子ぞうさんが待ちかねていたように、作り手さんがひとつ一つ丁寧に並べて数のチェックです。「どれもかわいい」、「私のはお鼻が長いのね」「一つひとつお顔が違うのよ」「ちっちゃいのはめんけー」とおしゃべりしながら楽しそう。
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宮古島のマンゴーと岩手名物のおつけもんのきゅうりのからしづけ、甘くておいしいクルミもちと、ご当地グルメ大会みたいで、みなさん会話も弾みます。そこで、15年前に行われた綾里5年大祭のビデオを見せて頂きました。各地区の権現様の舞を披露するそうです。綾里には日本一と言われる重さ1トンにもなる綾里権現様があるそうです。みなさん夢中で「あっ誰々だ!」「あっこの人は…」「この神社の階段まで津波が来たんだよ」「何度見ても飽きないね」「夜中、ずっと見ているよ」と話が尽きません。作り手さんのお一人はお祭りで踊りの先生をしているので、大活躍するそうです。作り手さんのお父さんに聞いたら、来年6月に15年ぶりの綾里五年祭が開催することになったそうです。みなさんとてもうれしそうで「ぜひ、来てね」と声をかけて頂きました!ぜひ訪れたいです!
ご当地グルメ_s.JPG
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 そして、午後からはいつもお邪魔している憩いの理容室さんへお邪魔すると、お客さんの車になんと子ぞうさんがぶら下がっているではないですか!!!思わずまけないぞう号と記念撮影です。高田のぞうさんチームの人がプレゼントしてくれたそうです。嬉しい再会です(笑)
子ぞう_s.JPG
 夜は「三陸・大船渡夏まつり」が開催されました。岸壁から近い海上で8000発の花火が
打ち上げられました。防潮堤や護岸工事、盛り土の造成工事などで会場も様変わりし、いつもと会場が変わったりしていましたが、それでも、同時に海上七夕という船団が巡航し、海にはきらびやかな七夕の灯りと空には大輪の花を咲かせていました。私は、自力再建された理容室さんのお宅で絶景のもと、花火を楽しませてもらいました。
 その花火や灯り一つひとつに一日も早い復興への祈りが込められていると感じました。
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~まけないぞう一言メッセージ~ 
まけないぞうさん、ずいぶん他国にも愛されてうれしいです。一針一針縫ってて出来上がるごとにますます可愛さが増す。ぞうさんの力がものすごくあって、これからも大活躍することと思います。作り手の方々もみな喜ばしいことです。
(2015/06/15 大船渡市 女性 81歳)