「平成30年7月豪雨」災害レポートNO52

11月6日で西日本豪雨災害から4ヶ月が経ちました。一見すると町はずいぶんときれいになってきました。けれど家の中へ一歩足を踏み入れると、床板をはがした家はまだ泥がはいったままで、解体を待つ家や、大工さんを待つ家などいまだに2階での生活を余儀なくされている人がいます。

そして、仮設住宅では入居から1ヶ月、2ヶ月が経ち落ち着いてきたものの、生活するにつれ、必要なものを自宅にとりに行く人もいます。この間の疲れが出て、不眠や頭痛などの症状が出ている人もいます。家の片付けや事務手続きに追われ、やっと落ち着いたところで、今後の生活への不安や再建をどうするか被災者にとってはこれからが本番です。

先日、久しぶりに広島を訪れ、地元のSeRV広島のボランティアのみなさんと仮設で足湯をしました。
●「自分のものが土砂にやられて、捨ててしまった。けど、今になって思うと新しく購入するには、お金もかかって大変。」
●「仮設住宅は2年間住むことが出来る。今日も朝日新聞からインタビューされたけど、『今、何が必要ですか?』わからない。先の事が(2年後)心配。」
●「水害で一階が浸かってしまった。最初、町営住宅に2世帯で住んでいたが、主人が眠れなかって気を使った。この住宅も娘が申し込んでくれて夫婦二人で住むことが出来た。今、1ヵ月になるが、やっと眠れるようになった。主人(90代)が認知症の傾向にあり、忘れっぽくなってきた。ずっとここで住めれば少しは安心だが・・・」

こうして足湯をしながらぽつぽつといまの心境を語ってくれます。これからの暮らしの再建に大きな不安があることがつぶやきを通して感じることができます。
住民の方が、談話室で足湯の準備をしていると、「菊があるから飾って、みんなが癒されるように、ここにもって来ようか?」とたくさんの菊の鉢植えを運んでくれました。談話室の入り口がパッと華やかになりました。水害で難を逃れた菊が鮮やかに咲き、みなさんの心を癒してくれました。仮設に少しずつ本来の暮らしを取り戻したようです。
(増島 智子)

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