平成30年7月豪雨災害救援ニュース No.62

6月16日に約半年ぶりに広島県安芸郡坂町に行ってきました。仮設住宅で「ようようひろば カンタン!家具作り」を行いました。「コミサポひろしま」主催で兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科と当センターがお手伝いさせて頂きました。懐かしい顔ぶれに話も弾み、みなさんの笑顔に元気を頂きました。「久しぶりだったね。どうしてたの?元気だったの?」とこちらが聞く前に、たくさんお心配の声を頂きました。仮設には畑も出現していて、夏野菜のキュウリやなす、トマト、カボチャ、冬瓜、ゴーヤなど植えてありました。土を掘り返して、石ころをだし、鶏糞や牛糞を入れ畑を作ったそうです。そこに育っていたキュウリ2本を頂き、塩まで貸して頂きました。みずみずしいキュウリはとっても美味しかったです。

木工教室はというと、広島県西部木材青年協議会さんにご協力を頂き、組手什(くでじゅう)という木製の組み立てキッドを用意してもらいました。当日は、同協議会のメンバーの小城六右衛門商店さんらが駆けつけてくれました。仮設に暮らす大工さんや違う地域に住む被災者の方、地元のボランティアさんたちと作りました。途中で、「あれちょっとにわか雨が降ってきた」というと、仮設の住民さんがブルーシートを持って来てくれて、屋根を作ってくれて、「あー、手が届かない」というと、脚立が運ばれてきます。「あー丸ノコがない」というと丸ノコが出てきて、「あーインパクトドライバーが・・・」というとインパクトドライバーが出てきます。「あーガムテープがない」というと、もういいかげんにしなさいと言われそうですが、住民さんに助けられ、支えられて開催できました。
大きな植木を置く台から、三段ボックス、トイレの棚、飾り棚、スパイス置き、玄関の棚などなど仮設のみなさんが自分の家に必要な棚など思い思いのものを作りました。
大工さんに指導して頂きながら、みなさん夢中になって作っていました。

もう支援者とか被災者とかでは、お互いに助け合いながらの一日でした。というか助けてもらってばかりだったような・・・(汗)
それでも、たくさんの笑顔をみることができました。翌日、仮設のお部屋では早速、出来立てのほやほやの棚が使われていました。
住民さんたちは、また次回の「ようようひろば」も楽しみにしています。ボランティアって活動の内容がどうこうではなく、活動を通して人と人とのつながりが豊かになるところに大きな意義があることを、あらためて痛感した“ひととき”でした。

*「ようよう」とは坂町の方言で「ありがとう」という意味です。(増島智子)

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