「平成30年7月豪雨」災害レポートNO41

昨日の朝日新聞朝刊に、「西日本豪雨の復興支援のため、周辺のゲストハウスが割安な宿泊料金でボランティアを受けている。」(2018・9・17 朝日新聞)という記事が紹介された。すでに6~7年ほども前から、「ひょうごボランタリープラザ」の呼びかけで、被災地に馳せ参じるボランティアの交通費や宿泊費などを割安にして欲しいという呼びかけをし、この運動に呼応して超党派の議員連盟も発足し、ボランティアのための環境整備に動き始めていた。兵庫県では、県内に災害が発生すれば、宿泊費や交通費を割安にすることを旅館業組合やフェリー会社などが発表している。
今日の記事は、西日本豪雨をきっかけに「日本ゲストハウス協力隊」が立ち上げられ、この活動に全国の約70店舗が加わり、助けあいを始めることにしたということだ。資金はクラウドファンディングで一部確保するとのこと。

北海道の大規模地震以来、空港でインバウンド旅行者のためにボランティアでガイドを引き受ける方が現れたり、ひたすら水汲みボランティアを申し出たりという、勝手連的なボランティアが活躍している。SNSの時代だけに、こうした情報をキャッチすれば、賛同した人たちがボランティアに駆けつける現象が広がるだろう。必ずしも無償の行為のみならず、こうしてボランタリーな行為を含め、災害ボランティアの振る舞いが変化してきた。

当センターはこの間、西日本豪雨被災地にボランティア・バスを派遣してきたが、参加したボランティアの感想を読むと、その多くは「はじめての経験なので、行くまでは不安でいっぱいだったが、勇気をだして行って見て、貴重な体験をした。行ってよかった!」という声を多くの方が寄せて下さっている。
2017年1月19日付け神戸新聞に“本来のボランティアはもっと自由で多彩だった。誰もが初心者で、混乱もあったが「自分に何ができるか」をそれぞれが考え、行動した。”という社説がでた。今日紹介されたボランティアの動きを見て、23年前のボランティアを思い出した。そもそもボランティアの起源を探ってみると、「ボランティアは自由」という解説が多いことに気づく。
(村井雅清)

*今日は<Qちゃんのこぼれ話><高校生ボランティアの感想>はお休みします。

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「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO40

<「Qちゃんのこぼれ話-5」>

今日は雨が降る、少しムシムシする1日となりました。今日もボランティアさんと、床下のお掃除をしました。
昨日からご訪問をさせて頂いているのですが、訪問してびっくり、こちらのご自宅は、平屋建て築100年の木造建築です。今回の水害で床下浸水にあわれましたが、山から切り出した丸太を使った基礎(石場建て)はしっかりと残っており、再建へ向けて準備を勧められています。
一緒に活動した、ボランティアさん(本職大工さん)は家を見るなり輝かしい笑みをこぼし、「わ~、立派な家じゃ。」と。「昔は、縁側の下に鶏を飼っていたよ。」「ここは牛小屋だったな~。」「玄関の下には、さつまいもを保管していたよ。」と、気さくにお話してくださるご主人さん。細かいところに職人の技と昔ながらの知恵がいかされた本当に立派なお宅でした。
思い出のたくさん詰まったご自宅を、また前のようにみんなが集う場所になったらいいなと、元の姿に戻る日を楽しみに、木のぬくもりを感じながら活動をさせていただきました。                 (柚原里香)

<高校生ボランティアの感想-4>

◎Iさん:今回の活動を通じて学んだことは「人と人が助け合う」「他人を思い、尽くす」ことだ。倉敷のボランティアセンターをまとめる人にお話を聞くと、ボランティアをやる上で大切なことは、気持ちだと教えてくださった。被災された方の気持ちを満たすこと(豊かにすること)が重要だと。配布されたプリントの内容やボランティアセンターにいた方々の姿を見て、日常生活では分からないこと、深く考えなかったこと、経験できない大切なことを感じることができた。

■みなさまのご支援、ご協力のおかげで、被災地へのボランティア・バスプロジェクトが鳥取からのバスを除いて、以下のように終了いたしました。ほんとうにありがとうございました。本ニュースをご覧になって、おそらく多くの人が「まだ、泥だしをしているの?」「床下の泥出しは大変!!」と心配してくださっていることと推測します。そうなんです、まだまだ泥だしが残っている現状です。
これからも、ボランティアバスを出したいというご希望がありましたら、遠慮なく申し出て下さい。可能な限りお手伝いをさせて頂きます。(連絡は村井まで:090-3160-3816)

◎ボランティア・バス今後の予定
①10月7日(日) 鳥取市→岡山県倉敷市真備町
*問い合わせは、とっとり県民活動活性化センター
TEL:0858-24-6460 (担当:椿、白鳥)

◎すでに終了したボランティア・バス
①8月5日 神戸―倉敷市真備町 終了
②8月10日 神戸―倉敷市真備町 終了
③8月19日 出雲―広島県坂町 終了
④8月22日 山口―広島県呉市 終了
⑤8月31日 神戸-倉敷市真備町 終了
⑥9月1日 大分県日田市―愛媛県宇和島市 終了
⑥9月15日 出雲―広島県坂町 終了
※ありがとうございました!

「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO39

今日は「Qちゃんのこぼれ話」がお休みなので、高校生ボランティアの感想文を3点紹介します。

<高校生ボランティアの感想-3>

◎Iさん:テレビで豪雨の状況を見たことはありましたが、行く前は1階の所の土をはらえば終わりだと思っていました。しかし、行ってみると2階の壁も壊れていたし、一階は骨組みだけになっていて、復興はとても時間のかかるものだということを痛感しました。今日行った作業も4人で3時間半ほどやっても、一部屋しか進まなかったので、一軒の家を元に戻すのはほんとうに難しいことだと驚きました。でも、ボランティアでその家の方がとてもうれしそうにしてくださった家の方々、私も元気を頂くことができました。復興にはとても時間がかかりますが、ボランティアで少しでもその支えになれれば嬉しいです。これからもたくさんのボランティアに参加したいと思います。先生方、支えてくださったボランティアの方々、ありがとうございました。

◎Mさん:他県へボランティア活動に行くのは初めてで、今日までずっと不安に思う気持ちがあったのですが、いざ参加してみると、地域の方も私と同じくボランティアに参加された方々も皆さん気さくな人ばかりで、交流もしつつ作業に取り組めました。私自身は今日一日だけ、壁の間の土を退ける取る作業をしましたが、実際この地域に住んでいる方々はほぼ毎日、重労働を繰り返しているのだと思うと、また機会を作れるのであれば是非参加させて頂きたいという気持ちでいっぱいです。今回のボランティア活動を通して「社会のためになること、そして自分の人生の経験としてためになることをもっとしていきたい」という思いが強くなりました。この度は、このような機会を設けて頂き、本当にありがとうございました。

◎Yさん:今回のボランティア活動は僕にとって初めてのものでした。倉敷市は2ヶ月前の西日本豪雨の被災地なのは知っていて、テレビや新聞などでその様子を見ていたけど、2ヶ月たった今でも、道路の脇などに泥がたまっているのを見て、その豪雨のすごさを知りました。作業は暑さもあってとてもしんどかったけど、「ありがとう」と言われたときはやって良かったと心の底から思いました。

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「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO38

<高校生ボランティアの感想-2>

◎Sさん:(このボランティアバスを)企画した高校生の話を聞いて、私ならニュースをみたとき、どこか他人事で、自分が何かをするなんていう発想がなかったので、すごいなと思いました。本当に被災した民家をみて、自分の家に置き換えると、すごくぜいたくなくらしができていたんだと思いました。実際に行ってボランティアをするのは、募金するだけよりたくさんのことを学びました。強く思ったのが、被災した側はすごく忙しいから自分のことで精いっぱいになってしまうと思います。そこで、私たちが復興の手伝いをさせて頂くことによって、一人ではできないことをかわりにできたので、このボランティアでほんの少しでも力になれて良かったです。

<Qちゃんのこぼれ話-4>

9月10日、11日は、床下の泥だしのお手伝いをしました。床上浸水をされたご自宅だったのですが、床下についてはあまり気にされていなかったようで、ボランティアさんの声かけにより水害から2ヶ月経っての泥だしとなってしまいました。ご主人は、「台所が床上3センチほど水浸しになり、雑巾でふいたんじゃが、後は乾けばよいと思っとんたんじゃ。」と言われた言葉に、はじめての水害で、家の復旧作業について知らなかったことを聞き、もっともっと早く泥だしをできていたらと思うばかりでした。このご自宅は、昨日でやっと泥だしが終わり、乾燥後に消毒ができる段取りができ、ご主人も安堵の様子でした。
しかし、道を挟んですぐのご近所さん家の様子を見に行くと、畳の部屋は泥だしをしたけれど、フローリングの床下は泥だしができず、そのままの状態で住み始めたということが分かりました。
またホームセンターの方に、泥だしが終わった畳のお部屋に消石灰をまくことを勧められ、まいてありました。最近は消石灰を使わない消毒の方法をとっているようで、このような家がたくさんあるのではと心配になりました。今日はこのご家庭の床下にボランティアさんともぐり、今後一日でも長く住み続けられる家にできるようにお手伝いができたらと思いました。  (柚原里香)

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「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO37

本レポートでも何度かお伝えしましたように、リベンジとして8月31日に岡山県倉敷市真備町で「高校生ボランティア」が活動しました。そのことが予想以上の反響があり、
読者のみなさんから励ましの言葉を頂いています。今日は、参加された高校生の感想文を紹介します。                 (村井雅清)

<高校生ボランティアの感想-1 >

◎Kさん:自分は初めとくに理由もなく部活で行くからと思って、この活動に参加していました。もちろん、行くとなったからには一生懸命しようと思いました。ですが、この活動に参加すると、なぜ自分がここに来たのかがわかりました。それは、人として大切なことをしに来ました。この分活動は、とても大切な記憶になりました。ありがとうございました。

<Qちゃんのこぼれ話-3>

今号でもすてきなボランティアさんを紹介をさせて頂きます。
Nさんは大学院に通っており、水害直後に広島県安芸郡坂町小屋浦地区に入られました。避難所での活動を中心に、避難所の環境改善、こころのケア、足湯、仮設トイレの掃除、その後仮設住宅・みなし仮設への引っ越し、集会場でイベントの企画・実施など実に精力的に被災者支援を行っています。
9月9日、仮設住宅の集会場を初めて使ってお茶会を行いました。「多くの方に来てほしい!」と意気込むNさんは、前日にボランティアと一緒に準備を行いました。
「ここに座れるように、座布団があったらいいな~。」「靴箱、傘立てがないね~。」「コーヒー豆があるから、おいしいコーヒーを飲めたらいいね。」「仮設住宅の入居者の方が、手先が器用だから、花をいけてもらうのはどうかな?」と、次々とアイディアが出てきます!
現場では、葛藤しながらも、被災者の言葉を大切にしながら、活動に励んでいる姿が印象的でした!・・・・ 。みなさん、無理のないように過ごしてください。
(柚原里香)

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「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO36

すでに被災地では、仮設住宅(みなし仮設を含む)への引越しが始まっていることをお伝えしましたが、広島に応援に行っている柚原里香さんも引越しの手伝いをされています。でも、被災者のみなさんは土砂災害で家に入った土砂などの泥か出しや家具の掃除等が終わった訳ではありません。引越し住まいから、被災を受けた元の家に通いながらの生活をされている方が少なくありません。

<Qちゃんのこぼれ話-2>

今日は避難所から仮設住宅への引っ越しのお手伝いをしました。いろいろとお話しをする仲になったYさんご夫婦と、「仮設住宅へ移られるときは、引っ越し手伝いますよっ。」と話をしていました。 予定をしていた週末は雨が降りそうだったため、今日行うことにしました。
一緒に車に乗り、ご自宅にあるセミダブルのベットを取りに行きました。「今は別々のベットで寝ているけれど、大昔は一緒のベットで寝ていた思い出のベットだったな~。」と微笑みながらYさんが話されました。
しかし、被害の惨状を見てみると、水害後2ヶ月そのままの状態だったため、ベットの土台の部分が腐敗し、使える状態ではありませんでした。 Yさんが、「処分やな。」と決断されたときの言葉は、とても重く辛そうでした。

避難所に戻り、荷物を車に入れ終わった後、親しくなられた方々とお別れの挨拶をされていました。「やっと出られるうれしさと、みなさんと別れることの悲しさと、複雑や。」と、複雑な心境をこぼされていました。
仮設への荷物が全て運び終わると、「今日はありがとう。今度家にご飯を食べにおいで。来るときは事前に電話してな。準備が必要やから~。」その後で、「これから2年はここで過ごして、その後はこれから考えようと思うとる。」。12月で80歳になられるYさんですが、今の現実を、ゆっくりだけれど受け止めていこうとしているのかもしれないと思いました。
(柚原里香)

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「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO35

読者のみなさんには、突然柚原里香さんのレポートが出てきて、「新人のスタッフが入られたのね!」と思われたことと思います。何の説明もせず、いきなりの登場で失礼しました。柚原さんとは、7年前に当センターとのご縁ができ、神戸のある作業所に働いておられました。2年前のある日、突然「アフリカに行きます!」とアフリカのセネガルで2年間暮らし、帰国したばかりで、現在は当センターが活動している広島県坂町に加わり、お手伝いをしてくださっています。これまで<柚原里香さんのレポート>と紹介して来ましたが、今日から柚原さんの愛称である「Qちゃんのこぼれ話」とします。第1号は、Qちゃんらしい、「こぼれ話」です。

<Qちゃんのこぼれ話―1>

今日はすてきなボランティアさんを紹介したいと思います。
水害直後、大阪から小屋浦地区でボランティアをされているKさん(女性)です。いつも明るく笑顔の彼女は、床下に潜って土砂を取り出しています。
ある日大工ボランティアさんに、「床板の外し方を教えてほしい。」と申し出てくれ、今日やり方を教わりました。
その後、床と床下の間の狭いところへ匍匐前進でもぐって行き、真っ暗の中でライトを頼りにシャベルで土砂を取り除きました。床下から出てくると、全身が汗でびっ~しょりです。とっても大変な作業です。
Kさんは、熊本地震の時もボランティアに駆けつけ、避難所の間仕切りの設置や、見守り保育などをされ、通い続けられたそうです。
感謝の気持ちを忘れないKさんの周りは、いつもあったか~い!空気が流れています。

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「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO34

先日高校生ボランティアに同行した柚原里香さんの感想を紹介しましたが、もう一人当NGOに通年を通してインターン生として学びに来られている現役の高校生も同行しましたので、その彼女の感想を紹介します。災害ボランティア経験は初めてという、初々しく、新鮮な感想で、こうした次世代の担う若者が貴重な体験をし、将来の人生にプラスになるだろう思いを抱かれることは嬉しいことです。       (事務局)

・・・・・・・・・・・・・・
8月31日に、高校生が主体となって7月に発生した西日本豪雨のボランティア活動を行う「高校生ボランティアバス」に参加しました。
私は、ボランティア活動に参加するのは初めてのことで不安や、1人での参加だったので心細い気持ちでいっぱいでした。当日、集合場所へ向かうと兵庫県内の高校生が多く参加しており、大人も含め47人がバスで岡山県倉敷市へ行きました。
現地に近づくと、道中で目に入ってきた緑が多く自然がたくさん感じられていた風景とは変わり、家の窓がなく、土で道路や家が汚れているのを見ました。大きなものが流された後、そのままにされている所もあり、実際に自分の目で見てみると想像していたものよりひどく、改めて自然災害の恐ろしさを感じました。

倉敷ボランティアセンターに着くと、ボランティア活動をするにあたって、熱中症に気をつけることや、落ちている釘に気をつけるなど沢山の注意や説明を受けた後、1グループ5人程度のチームに分かれ作業をおこないました。
私たちは、真備町というところでお家の壁の補修作業を行いました。土壁を下から20㎝くらいまで壊し、土を出して袋に詰める作業や片付けを約4時間行いました。私はチームリーダーだったので「10分に一度、休憩する」というきまりのもと、メンバーの体調や熱中症などに気を付け作業に取り組みました。休憩中には同じ高校生や被災された方ともお話ができ、当初感じていた不安などもなくなり、無事に作業を終え、47人揃って神戸に帰ることが出来ました。

今回このボランティアに参加してみて、最近はこの西日本豪雨の報道が少なくなっており、だいぶもとの生活に戻れているだろうと思っていました。ですが、実際にはそうでもなく、2か月が経つ今でも現地ではたくさんのボランティアの方が復旧作業をされていました。
ボランティアに初めて参加してみて、ボランティアに参加する人のための気遣いを感じ、冷えた飲み物を無料で配っているなど、“ボランティアのボランティア“のようなものを感じることができました。
作業中はたくさんの汗をかき、大変だなと感じることもありましたが、多くの方とコミュニケーションをとることができ、自分の目で現地を見て、今まで参加したことのなかったものにも挑戦でき、このボランティアに参加してよかったなと思いました。
高校生最後の夏休み、色々なことを勉強させてもらい、とても充実した1日となりました。
(神港橘高校 山内 優)

※長くなって恐縮ですが、以下にお休みしていた<柚原里香さんのレポート5>を紹介します。

・・・・・・・・・・・・・・・・
今日は、広島の方たちが人一倍「地元愛」が強いなっと思ったことを紹介したいと思います。広島と言ったらカープです。夜になるとどこもかしこもテレビは野球、マツダスタジアムはいつもファンでいっぱいですし、“カープ色”が目立ちます。小屋浦地区でも地元愛を見つけてしまいました。毎年10月に小屋浦祭りが行われるそうで、「地元のもんは、子どもから大人までこの祭りを毎年楽しみにしとるけ〜。」「小屋浦愛や!!」と誰もが自慢げに話をしてくださいました。小屋浦が大好きなんだという気持ちが伝わり、すてきなことだなっと思いました。そんな中、毎年行われる場所の鳥居が、土砂の撤去をするのに動かさなければならなくなり、鳥居が撤去されてしまっていました。「今年はどないやろ〜ね。」という言葉を聞き、毎年行われたお祭りができなくなるかもしれないと残念そうに話される姿はとってもつらかったです。

被災地ではいつも通りの生活を早くしたいと思っている人たちがたくさんいる場所で、しかしそれができず避難所がその人たちの家であり、〝暮らしに仮はない″のです。
そして、被災地は人と人がつながる場所であり、生きていくために大切なことが見えてくる場所でもあると感じました。今日も被災地では、被災者のみなさん、ボランティアのみなさんが汗を流しながら、泥だし、家の片づけのお手伝いをされています。一人が一歩踏み出して被災地に足を運ぶことで、少しでもこれからの復興へ向かう希望の一つにつながることをこの目で見てきたように思います。
「遠いところから来てくれてありがとう。」「また来てね。」この会話がずっと続くように、何かできるかな?と不安になり躊躇する前に、そこに行くことが今とっても大事なことなのではないかと思いました。
(被災地NGO恊働センター 柚原里香)

「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO33

また災害が起きてしまいました。北海道で震度7を観測したのは初めてだそうです。「北海道胆振東部地震」と命名されました。いまだライフラインは一部地域を除いて復旧できていません。いまはこれ以上被害が広がらないことを祈るしかできません。
そんな中、昨日6日で西日本豪雨から2ヶ月が経ちました。西日本豪雨からまだ間もない中で、台風21号でも、関西を中心に7人の犠牲者を出し、大阪北部地震で復旧された家屋もまたやり直しです。何度も繰り返される災害に私たちはどう対処したらいいのでしょうか?

幸い広島では台風の影響もなかったのですが、今週から順次仮設への入居が始まっています。避難所から出るときは、2ヶ月間住み慣れた同室の方々とのお別れは、去る人も、残る人もどちらも複雑な感情が入り混じっていました。お互いに笑顔の中にも寂しさを感じました。

仮設へ引っ越す人は、やっと落ち着いて暮らせるという中にも期待と不安が交錯しています。午前中に引っ越しを終え、やれやれと避難所に戻るとついさっき仮設へ引っ越したはずの住民さんがなんと避難所に戻っているのです。他にも水害後お友達になった人たちのところへ、地元に戻り会いに来ています。仮設への引っ越しから、たった数日ですがみなさん落ち着かない様子で住み慣れた、顔なじみなった避難所や地元に戻られています。避難所がなくなるまでは、行き来はつづくでしょう。被災した地元にいるときは、買い物できる場所、病院などもなくなってしまったので、不便だからね~、仮設の方が便利よ!といいながらも心はこれまで生活していたところにあります。あらためて、ふるさとやコミュニティの大切さを実感しました。
そして、仮設に入居すると早々に、ごはんの支度やお掃除など一度にすることが増えます。

これまでの当たりまえの生活をいきなり失い、現状を受け止めきれません。なぜ、いま私は仮設にいるのか、中には仮設に移っても食事で何を作っていいかわからない、調味料もなにも流され、お米も買わないといけないし洗濯機が使えない、荷物を整理しないと部屋に入らない、仮設の玄関のカギが空けにくいなど生活支援のサポートが当分の間必要な状況です。

急な避難所閉鎖に伴い、被災者の負担は大きいです。当分の間は被災者が新しい環境になじめるまでにきめ細かいサポートが不可欠です。

一昨日、仮設に引っ越したご夫婦が、「2ヶ月ぶりに炊きたての温かい白いご飯を食べたんだよ。2人で1合も食べたよ!」と嬉しそうに話してくれました。 (増島智子)

「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO32

北海道で震度6強を観測した地震が発生しました。亡くなられた方々もおられますが、まだ余震が続いていますので、関係者のみなさまは十分気をつけて下さい。火力発電所が緊急停止したため、現在北海道全土が停電になっています。
さて、先月31日に、リベンジ企画として高校生のためのボランティア・バスが倉敷市真備町に行かれました。同行の先生方を含めて総勢47名によるボランティア活動でした。以下に同行した柚原里香さんの感想を紹介します。柚原さんも高校生からパワーを貰ったようですが、こういう形で夏休み最後のかけがえのない体験をプレゼントできて、みなさまのご支援の賜物と感謝しておりますが、ボランティア・バスの意義をまた発見させて頂きました。      (村井雅清)

・・・・・・・・・・・・・
みんなの気持ちがい〜っぱい詰まった高校生のボランティアバス
(柚原里香)

2018年8月31日(金)、岡山県倉敷市真備町へ高校生のボランティアバスを出しました。少し経緯をお話すると、高校生が夏休み前に旅行に行っているときに、一人の高校生が今回の水害の被害をTVで見て、「こんなことをしとる場合じゃないんじゃない。」と思って、何かできないかと先生に相談をされたそうです。その後、ボランティアバスを出したいという思いを実現するために、参加者募集のチラシを作り1年生に配り、口コミで2年生3年生にも呼びかけをして、参加者を募ったとのこと。高校生の思いをなんとかしたいと思った先生は、ボランティアバスを出しているところを探されました。そして今回私たちとの出会いがあり、バスを出すことができ、私たちも同行することが叶いました。

そもそも8月24日(金)に出す予定だったのですが、台風の影響で中止になってしまったので、今回はリベンジです!朝6時50分、思いを持った高校生がJR住吉駅に集まってきました。遠いところでは奈良県に住んでいる生徒が始発に乗って来ていました。今回参加された先生のお友達が高校生を応援したいと、お水、お茶、カロリーメイトなど1つ1の袋に入れて差し入れをしてくださいました。遅刻もなく高校生38名、先生、一般の方9名、総勢47名を乗せて、7時にバスは出発をしました。天候も心配されましたが、天気の神様がいたかのようで、雨は活動しているときには降りませんでした。

現場へ到着し1グループ5人くらいに分かれて活動を行いました。道路の土手にある土砂を土嚢袋へ入れる作業や、ご自宅の壁を剥がす作業、崩し終わって床に落ちている石膏ボードを細かく砕いて土嚢袋へ入れる作業などを行いました。高校生はすごいです!あるグループでは、先輩が「こうしたほうがいいんちゃう?」などと後輩にアドバイスをしていました。そんな先輩も今回のボランティアは初めてです。またタイムキーパーになった生徒は、みんなの体調を聞きながらゆっくり休憩したりもしていました。それから、なんといっても体力です。活動のスピードが落ちず、思っていた時間よりも30分も早く片付き、被災されたお宅のおじさんが「もうできたん?今日終わると思わなかった。ありがとう。」とびっくりされている場面もありました。高校生からは、「普段やっている部活よりも疲れなかった。」と力強い言葉が返ってきましたよ。

また「どうして今回のボランティアバスに参加したの?」と聞くと、「行ってみようかな〜。」「やってみようかな〜。」と、軽い気持ちのようでもありました。そんな高校生は、全員被災地でのボランティア活動は初めてなのですよ!実際に現場を見て活動し、被災された方とお話をしてみて、どんなことを思ったのでしょうか?「何かできないかな。」と思った高校生の1人の思いから実現したボランティアバスの運行で、「思ったら行動してみよう!」という気持ちを持った高校生も多いのではないでしょうか。次はどんなボランティアバスを走らすことができるでしょうか?楽しみです。

(*なお<柚原里香さんのレポート5>は一回お休みします。)

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