昨日19日に日田市で支援活動しているNPO法人リエラと当センター主催でオンライン相談会を行いました。昨年被災した佐賀県武雄市からおもやいボランティアセンター、兵庫県立大学減災復興政策研究科、兵庫県・宮城県から災害の法制度に詳しい弁護士、新潟県の中越防災安全推進機構、また熊本地震で被災した西原村や今回被災された五木村から元地域おこし協力隊のメンバーといった専門家などを招いての相談会となりました。このコロナ禍ゆえに、いつものように現場に行くことも難しいということで、初めての試みとしてオンライン相談会を行いました。
相談会では現在の日田市の被害状況や、武雄市のおもやいボランティアセンター鈴木代表からはこれまでの活動と水害後の対応についてお話を伺い、弁護士の方からは「今後、後からいろいろな補償の制度が出てくるので、修理は急がないでください」などのアドバイスを頂きました。
日田市の被災者の方からは、病気のご主人と90歳を超える母親を抱え大変なご様子で「罹災証明書の用紙をもらったけれど、どうしていいいかわからない」というご質問や川沿いで地下が被害に遭い、家の中に入ると傾いているのだけれど、どれくらいの被災判定がでるかわからない」という質問もありました。お話を聞きながら弁護士さんが「建築士さんなどの専門家にも見てもらう必要がありますよ」などとアドバイスをしていると、写真を見せてくれたのですが、護岸に添ってある家の土台の土が削られ、基礎が半分丸見えでした。これは素人の私がみても全壊に近い状態で、弁護士の方たちもそうおっしゃっていました。やはり、被害を受けた自宅の写真を撮っておくことは大事だなと思いました。
また、去年被災した武雄市の被災者の方からも被災経験をお話し頂きました。「被災して、1ヶ月くらい経ってから、おもやいさんに電話して、みてもらったのですが、罹災証明もとってなくて、応急修理制度(自宅を一部直すための補償制度)の申請もしていなくて、役場を何度も往復しやっと申請しました。でも3部屋分のお金しかもらえませんでした。そしてやっと期限の今月修理がギリギリ終わったのですが、家具もなにもなくて70歳を迎え、これからが大変だ」と切実に語られていました。その中でも印象的だったのは「ほんとにおもやいさんのお陰で、この間精神的にもいろんなことを支えてもらいました。ボランティアのみなさんのお陰です、感謝しています」という言葉を頂きました。ボランティアは被災者のみなさんの心の隙間を埋めているんだなぁと、あらためて感じました。
初めてのオンライン相談会でしたが、被災者の方から「いろいろと話が聞けてよかった!」、「焦らないで!ということがわかったのもよかった」という声を頂きました。
コロナ禍による複合災害で、思うように現場に行くこともできませんが、みなさんと知恵を出し合いながら、今後も引き続き被災者のみなさんに寄り添っていきたいと思いますので、ご支援よろしくお願い致します。
【私たちの活動が放送される予定です。】
7月21日(火)18:15~ 読売テレビ「かんさい情報ネットten」
7月21日(火)11:30~ NHK「ぐるっと関西おひるまえ」
(NPO法人リエラ代表理事松永さん電話出演)
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