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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第100報

コロナ禍によりボランティアが不足する中、八代市の秀岳館高校は発災直後の7月7日から坂本町などでボランティア活動を続けています。これまでに延べ6000人近くの生徒が被災地で汗を流しています。地元で活動している他のボランティア団体の人からも「坂本で一番土砂を掻き出したのは秀岳館の生徒だ!」と言われるくらい、とても感謝されています。
 もともと秀岳館がボランティア活動に携わったきっかけは阪神・淡路大震災でした。その時の募金活動以来被災地で活動を続けてきているのです。ここで出会えたのも何かのご縁を感じます。

 この度の7月豪雨災害では、当初はコロナ禍により、学校側もボランティア活動をためらっていたそうですが、生徒たちが「私たちもできることをしたい」と直談判をして活動に行けることになったそうです。もちろん、作業の際には手洗い、うがいと消毒は厳重にしています。
実際に、現場に入るとコミサポひろしまの小玉さんたちメンバーとともに、若い力と笑顔で被災者の方の心がほぐしていきます。土砂に埋まった家屋をみて、再建をあきらめそうになっている被災者の人たちが、泥がなくなりきれいになっていく自宅をみて、これならもう一度再建しようかなと、生徒から元気や勇気をもらうのです。被災者の方の中には在校生のお宅や卒業生の方もいて、母校の生徒に支えられ希望が湧いてきます。部活動ごとに現場に入っているので住民さんは「今日は何部の生徒さんかな?」と心待ちにしています。秀岳館はスポーツも盛んで、全国大会にも出場しています。地元の人たちも「もし高校生に戻れたら、絶対に秀岳館に入学したい!勉強だけはでなく、学べることがたくさんある」と大人気です。

そんな元気な高校生が被災地に行くと泥だらけだった家屋がみるみるうちにきれいになっていきます。「人の役にたててうれしい」、「ボランティア楽しい」と生徒の顔も晴れ晴れとしています。今後も活動を続けたいと言ってくれている生徒たちの言葉に被災者もいきる力が湧いてきます。
御年89歳ながら中川校長先生は矍鑠としていて、ボランティア活動では、毎日お昼休憩にお弁当を届けながら、生徒の健康状態を確認するために自らの運転で被災地の現場まで赴き、生徒をねぎらいます。生徒には“おじいちゃん校長先生”と慕われ、生徒がハグをしに駆け寄って来ます。
また、不登校だった生徒が秀岳館に入学して、生徒会長までなった子もいて、卒業してからも校長先生を慕って学園祭などの催しに遊びにきています。そんな素晴らしい教育環境について「何か特別な指導があるのですか?」と取材で尋ねられた時に校長先生は「指導なんて何もないよ!学校の環境がいいからです」とお応えになったそうです。そして、校長先生は「ボランティアは命の教育」と言われています。

今年はコロナという災害に見舞われ部活動も全国大会など多くの活動が自粛や中止に追い込まれ特に3年生は最後の試合に出場できずに悔しい想いをしました。そんな逆境の中でも、この災害ボランティアを通してたくさんのことを経験できたのではないでしょうか?だからこそこんなにも長期で生徒の意志でボランティアを続けているのだと思います。まさに校長先生の言われる「命の教育」だと感じます。 
秀岳館高校に訪れると、地元だけではなく全国から集まる生徒も先生もまるで大きな家族のような存在で、温かい気持ちになれます。
私も秀岳館のみなさんから多くのことを学ばせて頂いています。ありがとうございます。
                                                       (増島 智子)

〈〈まだまだお米を集めています!〉〉
 まだ避難所生活をされている方もおられますが、被災地では今後の復興ビジョンづくりのための動きが活発になっています。こうして、被災者の復興への足音が聞こえてくる段階に入ってきたように感じます。全国から送られてくるおいしいお米を味わいながら、じっくりと将来のことを考えて下さることを切に願います。まだまだお米は喜ばれます。当センターが責任をもって、援助の届きにくい人たちを優先し、かつ必要な被災者に届けたいと思いますので、少しでもいいですからお米を提供して下さいませんか。何卒よろしくお願いします。 

【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。 

■活動支援金のご協力をお願い致します。
・Yahooからも募金ができるようになりました!!
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5240003/
・クレジットカードでも寄付ができます。
https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
    口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
    ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO 0068556
 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」と記入して下さい。

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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第99報

7月豪雨水害から間もなく5ヶ月を迎えようとしています。この間、被災者のみなさんはまだまだ家屋の片付けや清掃に追われています。坂本で活動を続けているコミサポひろしまのみなさんと一緒に家屋の片付けや清掃を行いながら、みなさんからお預かりしたお米を被災者の方へお届けしてきました。
 一昨日被災地に入った村井も、昨日坂本に行き、栃木から頂いた餅米と白米を届けてきたようです。
 球磨村では、OPENJAPANのメンバーのみなさんが活動するの多武除という地区にお邪魔しました。ここで活動しているリーダーさんは東日本大震災の時に石巻で被災してそこからボランティアで全国の被災地に駆けつけ重機部隊で活躍しています。土砂にまみれたお宅を丁寧に重機を使って、被災者の方に寄り添いながら思い出の品を救出しています。
 こうして、広島や宮城、もちろん熊本、大分などこれまでの被災地からもボランティアが駆けつけ被災地から被災地へのリレーがつながっていることに感動します。

この日の現場は家屋の1階が土砂で埋り、その土砂を重機で取り除いたあと、再建に向けて、壁を剥がしたり、換気扇や台所の収納棚を取り除く作業でした。そこに住む、高齢の女性は現在八代市に避難生活をしているなかで、「人生辛いことばかりじゃないから、必ず再建して自宅に戻る」と涙を浮かべながら力強く話してくれました。「お嫁に来てから60年以上、自然豊かなこの土地を離れたくない、春はワラビなどの山菜をとり、秋には栗をとって昔は700㌔も売りに出したこともあった。ここの栗は特別大きくておいしいのよ」と話しがとまりません。そして80歳を過ぎても病気一つしたことがないそうで、昔、子とり(お産婆さん)は生まれたばかりの子どもにふきの汁を吸わせたということで、そのかいあってか、丈夫な体になったと嬉しそうに話してくれました。年齢からすると再建をあきらめそうになるけど、やはり慣れ親しんだ土地を離れることはそれ以上に大変なことなのでしょう。お米を手渡すと、ありがとう!ここで炊事ができればみなさんに手料理ごちそうするんだけど。。。と

 お隣のお宅でも、1階まで土砂に埋もれ、大切な写真や思い出の品を取り出す作業が続いていました。天井まで埋め尽くされた土砂は人が一人這いつくばって通れるほどの隙間しかありません。その中から、家財道具や思い出の写真を救出します。お父さんも鍬を持って参戦してくれます。話を聞くと山仕事をしていたということで、鍬を持つ手が職人です。土砂と言っても石ころが多く、スコップでは歯が立たず、鍬で石ころの混ざった土砂を掻き出していくのです。慣れない私たちは指にまめができたりと大変な作業です。
 それでも少しずつ掻き出していくと、水害を免れた布団や鞄などが救出されて、お母さんも「鞄が一つしかなかったから、よかった。」と笑顔がこぼれます。またご夫婦が救出してほしかったというお孫さんたちの写真が奇跡的にもずいぶんとよい状態で見つかりました。思わずハイ、ポーズ!!もぐって救出したボランティアもなんだか誇らしげです。住民さんの笑顔が私たちボランティアにとっての何よりのご褒美です。

地域の人も仮設に入ったりとバラバラになってしまって、寂しそうでしたが、大切なものが救出でき、家の中から土砂がなくなっていくのを見ていると、気持ちが和らいでいきます。
 どの地域にもいてもみなさん仮設やみなし仮設などコミュニティがバラバラになってしまっているので、復旧作業にあたりながらも、まちの再建や悩みや想いを話せる場が必要だと感じました。神瀬では毎週土曜日に、集落の人たちが集まって話し合いがもたれています。そこで久しぶりに顔を合わせて近況報告などをしています。各地域でもそんな取り組みが広がりつつあります。 (増島 智子)

■活動支援金のご協力をお願い致します。
・Yahooからも募金ができるようになりました!!
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5240003/
・クレジットカードでも寄付ができます。
https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
    口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
    ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO 0068556
 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」と記入して下さい。

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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第98報

ここ数日は、熊本県球磨郡相良村の球磨川水系川辺川の上流にダムをつくることも容認するという熊本県の蒲島知事の発言から、マスコミの話題も川辺川ダムの是非を問う内容が紙面を占めていた。2020年7月豪雨災害以後、最近はほとんど被災地のことを取り上げられなかったマスコミも、全国紙は久しぶりにこの話題を追いかけていた。
一方、被災者の多くは仮設住宅への入居もほぼ終わった。新型コロナウィルス感染症の影響で、ボランティアが少ない中でも、例えば熊本学園大学の高林秀明教授のゼミ生が週1回のペースで仮設住宅訪問を続けている。住民からの「隣に住んでいる人を知らない」「エアコンの使い方がわからない」の声を聞いて、「このままだと仮設団地の孤独死につながり、認知症も進んでしまう」ということに危機感をつのらせたことがきっかけだ。
25年前の阪神・淡路大震災でも同じような懸念が、仮設訪問をしていたボランティアグループからもなされていた。当センターの前身は「仮設住宅支援連絡会」だったので、しばらくは孤独死との闘いだったと言っても過言ではない。
さて、発災直後にお出会いした球磨村郡渡地区(島田・峯)の大原伸司区長も時間があれば、仮設住宅を訪問されている。先日11月24日(火)も生協くまもとさん主催の炊き出し(320食)が球磨村総合運動公園内「球磨村グラウンド仮設団地」(木造)で振る舞われ、大原さんもお手伝いに参加されたようだ。(生協くまもとさんは28日にも「球磨村大王原公園仮設団地」(木造)でも炊き出しをする予定)

 こうして災害からの暮らし再建の第1歩と言える仮設住宅での生活も、ボランティアのサポートにも後押しされ、少しずつ各々の暮らしのリズムを取り戻されているのではないかと、少しはホッとするニュースもチラホラ届くようになってきた。
 しかし、一方で未だに被災家屋のまま在宅生活をされている人たちも少なくない中で、人吉市と八代市は実態調査も開始された。これまでの災害時に深刻な課題の一つにあげられている筈だが、あまりにもスタートが遅いことには疑問を感じざるを得ない。

 最近、新型コロナウィルス感染症第3波の猛威の中で、あらためてコロナ下での暮らし方や考え方などについて考えさせられることが多いが、大方の課題は過去にも現れ、議論をしたのでは・・・・、という感覚に出くわすことが多い。自然災害に対する対策を考えるときにも同じ感覚を覚える。歴史を遡ると「人」は忘れやすい動物だと言った人は多いが、今の時代でもまた繰り返されることに愕然とする。(村井雅清)

〈〈まだまだお米を集めています!〉〉
 まだ避難所生活をされている方もおられますが、被災地では今後の復興ビジョンづくりのための動きが活発になっています。こうして、被災者の復興への足音が聞こえてくる段階に入ってきたように感じます。全国から送られてくるおいしいお米を味わいながら、じっくりと将来のことを考えて下さることを切に願います。まだまだお米は喜ばれます。当センターが責任をもって、援助の届きにくい人たちを優先し、かつ必要な被災者に届けたいと思いますので、少しでもいいですからお米を提供して下さいませんか。何卒よろしくお願いします。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。

■活動支援金のご協力をお願い致します。
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https://donation.yahoo.co.jp/detail/5240003/
・クレジットカードでも寄付ができます。
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・郵便振替
    口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第97報

発災後、主に大分県日田市の被災現場に入っている頼政代表からレポートが来ましたので紹介します。 

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10月15日に当センターが支援を行なっている大分県日田市にて、「あまがせのことを考える会」を開催いたしました。
兵庫県立大学減災復興政策研究科の澤田雅浩先生にゲストとして、約15名が集まり、天ヶ瀬温泉街の復興について様々な意見交換を行いました。(今回の勉強会は、赤い羽根共同募金のボラサポから助成を受けて実施しています。)

澤田先生からは、復興計画は大きな行政の計画であって、それらは行政との連携が要になる。それと同時に、地元のみなさんがやってみたいというチャレンジをすることが大事で、そのチャレンジを役場が応援できる仕組みを作れると良い、というような話がありました。 
旅館の方からは、「なりわい補助金に申し込んだが、自分たちのチャレンジを確かに応援してもらえるとありがたい。」という声や、「地元企業としてどうやって関わればいいのか?ということを悩んでいたが、長い関わり方があるということがわかった」と言う声が出ていました。特に温泉旅館街の復興は、非常にハードルが高いですが、若い人たちを中心にさまざまな取り組みも行われています。例えば、温泉街に飲食店が少ないため、日替わりオーナーによるシェアキッチンのオープンを目指して被災した店舗をボランティアで改装する活動なども始まっています。
こうした小さなチャレンジを応援しつつ、大きな復興につながるような場づくりも必要だと感じています。引き続き、細く長く関わりながら、サポートを続けていきたいと思います。                                      (頼政良太)
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〈〈まだまだお米を集めています!〉〉
 まだ避難所生活をされている方もおられますが、被災地では今後の復興ビジョンづくりのための動きが活発になっています。こうして、被災者の復興への足音が聞こえてくる段階に入ってきたように感じます。全国から送られてくるおいしいお米を味わいながら、じっくりと将来のことを考えて下さることを切に願います。まだまだお米は喜ばれます。当センターが責任をもって、援助の届きにくい人たちを優先し、かつ必要な被災者に届けたいと思いますので、少しでもいいですからお米を提供して下さいませんか。何卒よろしくお願いします。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。

■活動支援金のご協力をお願い致します。
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・銀行振込
    ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO 0068556
 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」と記入して下さい。