九州水害発生から4ヶ月が経ちました。被災地では、避難所が解消されつつありますが、自宅の再建が始まった人、いつになるかわからない大工さんを待つ人、自宅の再建をあきらめた人、どうしようかと悩んでいる人、それぞれの悩みは尽きません。
読売新聞(11月3日付)では、「甚大な被害が出た熊本県では、人吉市など7市町村で10月末までに仮設住宅の予定戸数(808戸)の約9割が完成した。」と報じています。そして、球磨村、八代市、芦北町などでは、10月いっぱいで避難所が閉鎖されましたが、同紙では「人吉市では141世帯239人(10月30日現在)が避難所に身を寄せるが、年内に閉鎖される予定。」と伝えています。他にもみなし仮設や親戚などに避難生活を余儀なくされている人もいます。
先日当センターで人吉市のPOSKO支援をしているところにお米を届けに行くと、物資を取りに来た女性が、「この3ヶ月間は片付けに追われ、ズボンしか履いていなかったので、スカートをはきたくてスカートを買いました。それに合う服がないかなと洋服を探しにきました。」という話をされていました。被災直後はみなさん着の身着のまま、お化粧道具すらなく、必死でした。時間が経つにつれ、お化粧をしたり、おしゃれに気をつかう心の余裕が出てきたようです。避難所ではできなかった料理ができるようになったり、当たり前にしていたことを少しずつではありますが、取り戻していく過程が、被災者の人たちの心を和ませていきます。
球磨村の渡・峯地区長の大原さんもお米やくまもと生協さんからの支援物資を手に熱心に仮設に入居されている方を訪問されていました。中には小学生の頃の恩師がいて、久しぶりの再会に笑みがこぼれます。
また先日、神瀬で行われた「神瀬の集い」では、被災地の隙間の道路を利用して、子どもたちが笑顔で思いっきり走り回っていました。神瀬マダム(被災住民の女性グループ)は、思い思いに腕を振るっておいしい料理を提供していました。
コロナ禍により4か月経ってようやく、それぞれの道を歩み始めようとしています。(増島智子)
〈〈まだまだお米を集めています!〉〉
まだ避難所生活をされている方もおられますが、被災地では今後の復興ビジョンづくりのための動きが活発になっています。こうして、被災者の復興への足音が聞こえてくる段階に入ってきたように感じます。全国から送られてくるおいしいお米を味わいながら、じっくりと将来のことを考えて下さることを切に願います。まだまだお米は喜ばれます。当センターが責任をもって、援助の届きにくい人たちを優先し、かつ必要な被災者に届けたいと思いますので、少しでもいいですからお米を提供して下さいませんか。何卒よろしくお願いします。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。
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口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO 0068556
名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」と記入して下さい。