「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO32

北海道で震度6強を観測した地震が発生しました。亡くなられた方々もおられますが、まだ余震が続いていますので、関係者のみなさまは十分気をつけて下さい。火力発電所が緊急停止したため、現在北海道全土が停電になっています。
さて、先月31日に、リベンジ企画として高校生のためのボランティア・バスが倉敷市真備町に行かれました。同行の先生方を含めて総勢47名によるボランティア活動でした。以下に同行した柚原里香さんの感想を紹介します。柚原さんも高校生からパワーを貰ったようですが、こういう形で夏休み最後のかけがえのない体験をプレゼントできて、みなさまのご支援の賜物と感謝しておりますが、ボランティア・バスの意義をまた発見させて頂きました。      (村井雅清)

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みんなの気持ちがい〜っぱい詰まった高校生のボランティアバス
(柚原里香)

2018年8月31日(金)、岡山県倉敷市真備町へ高校生のボランティアバスを出しました。少し経緯をお話すると、高校生が夏休み前に旅行に行っているときに、一人の高校生が今回の水害の被害をTVで見て、「こんなことをしとる場合じゃないんじゃない。」と思って、何かできないかと先生に相談をされたそうです。その後、ボランティアバスを出したいという思いを実現するために、参加者募集のチラシを作り1年生に配り、口コミで2年生3年生にも呼びかけをして、参加者を募ったとのこと。高校生の思いをなんとかしたいと思った先生は、ボランティアバスを出しているところを探されました。そして今回私たちとの出会いがあり、バスを出すことができ、私たちも同行することが叶いました。

そもそも8月24日(金)に出す予定だったのですが、台風の影響で中止になってしまったので、今回はリベンジです!朝6時50分、思いを持った高校生がJR住吉駅に集まってきました。遠いところでは奈良県に住んでいる生徒が始発に乗って来ていました。今回参加された先生のお友達が高校生を応援したいと、お水、お茶、カロリーメイトなど1つ1の袋に入れて差し入れをしてくださいました。遅刻もなく高校生38名、先生、一般の方9名、総勢47名を乗せて、7時にバスは出発をしました。天候も心配されましたが、天気の神様がいたかのようで、雨は活動しているときには降りませんでした。

現場へ到着し1グループ5人くらいに分かれて活動を行いました。道路の土手にある土砂を土嚢袋へ入れる作業や、ご自宅の壁を剥がす作業、崩し終わって床に落ちている石膏ボードを細かく砕いて土嚢袋へ入れる作業などを行いました。高校生はすごいです!あるグループでは、先輩が「こうしたほうがいいんちゃう?」などと後輩にアドバイスをしていました。そんな先輩も今回のボランティアは初めてです。またタイムキーパーになった生徒は、みんなの体調を聞きながらゆっくり休憩したりもしていました。それから、なんといっても体力です。活動のスピードが落ちず、思っていた時間よりも30分も早く片付き、被災されたお宅のおじさんが「もうできたん?今日終わると思わなかった。ありがとう。」とびっくりされている場面もありました。高校生からは、「普段やっている部活よりも疲れなかった。」と力強い言葉が返ってきましたよ。

また「どうして今回のボランティアバスに参加したの?」と聞くと、「行ってみようかな〜。」「やってみようかな〜。」と、軽い気持ちのようでもありました。そんな高校生は、全員被災地でのボランティア活動は初めてなのですよ!実際に現場を見て活動し、被災された方とお話をしてみて、どんなことを思ったのでしょうか?「何かできないかな。」と思った高校生の1人の思いから実現したボランティアバスの運行で、「思ったら行動してみよう!」という気持ちを持った高校生も多いのではないでしょうか。次はどんなボランティアバスを走らすことができるでしょうか?楽しみです。

(*なお<柚原里香さんのレポート5>は一回お休みします。)

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