「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO34

先日高校生ボランティアに同行した柚原里香さんの感想を紹介しましたが、もう一人当NGOに通年を通してインターン生として学びに来られている現役の高校生も同行しましたので、その彼女の感想を紹介します。災害ボランティア経験は初めてという、初々しく、新鮮な感想で、こうした次世代の担う若者が貴重な体験をし、将来の人生にプラスになるだろう思いを抱かれることは嬉しいことです。       (事務局)

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8月31日に、高校生が主体となって7月に発生した西日本豪雨のボランティア活動を行う「高校生ボランティアバス」に参加しました。
私は、ボランティア活動に参加するのは初めてのことで不安や、1人での参加だったので心細い気持ちでいっぱいでした。当日、集合場所へ向かうと兵庫県内の高校生が多く参加しており、大人も含め47人がバスで岡山県倉敷市へ行きました。
現地に近づくと、道中で目に入ってきた緑が多く自然がたくさん感じられていた風景とは変わり、家の窓がなく、土で道路や家が汚れているのを見ました。大きなものが流された後、そのままにされている所もあり、実際に自分の目で見てみると想像していたものよりひどく、改めて自然災害の恐ろしさを感じました。

倉敷ボランティアセンターに着くと、ボランティア活動をするにあたって、熱中症に気をつけることや、落ちている釘に気をつけるなど沢山の注意や説明を受けた後、1グループ5人程度のチームに分かれ作業をおこないました。
私たちは、真備町というところでお家の壁の補修作業を行いました。土壁を下から20㎝くらいまで壊し、土を出して袋に詰める作業や片付けを約4時間行いました。私はチームリーダーだったので「10分に一度、休憩する」というきまりのもと、メンバーの体調や熱中症などに気を付け作業に取り組みました。休憩中には同じ高校生や被災された方ともお話ができ、当初感じていた不安などもなくなり、無事に作業を終え、47人揃って神戸に帰ることが出来ました。

今回このボランティアに参加してみて、最近はこの西日本豪雨の報道が少なくなっており、だいぶもとの生活に戻れているだろうと思っていました。ですが、実際にはそうでもなく、2か月が経つ今でも現地ではたくさんのボランティアの方が復旧作業をされていました。
ボランティアに初めて参加してみて、ボランティアに参加する人のための気遣いを感じ、冷えた飲み物を無料で配っているなど、“ボランティアのボランティア“のようなものを感じることができました。
作業中はたくさんの汗をかき、大変だなと感じることもありましたが、多くの方とコミュニケーションをとることができ、自分の目で現地を見て、今まで参加したことのなかったものにも挑戦でき、このボランティアに参加してよかったなと思いました。
高校生最後の夏休み、色々なことを勉強させてもらい、とても充実した1日となりました。
(神港橘高校 山内 優)

※長くなって恐縮ですが、以下にお休みしていた<柚原里香さんのレポート5>を紹介します。

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今日は、広島の方たちが人一倍「地元愛」が強いなっと思ったことを紹介したいと思います。広島と言ったらカープです。夜になるとどこもかしこもテレビは野球、マツダスタジアムはいつもファンでいっぱいですし、“カープ色”が目立ちます。小屋浦地区でも地元愛を見つけてしまいました。毎年10月に小屋浦祭りが行われるそうで、「地元のもんは、子どもから大人までこの祭りを毎年楽しみにしとるけ〜。」「小屋浦愛や!!」と誰もが自慢げに話をしてくださいました。小屋浦が大好きなんだという気持ちが伝わり、すてきなことだなっと思いました。そんな中、毎年行われる場所の鳥居が、土砂の撤去をするのに動かさなければならなくなり、鳥居が撤去されてしまっていました。「今年はどないやろ〜ね。」という言葉を聞き、毎年行われたお祭りができなくなるかもしれないと残念そうに話される姿はとってもつらかったです。

被災地ではいつも通りの生活を早くしたいと思っている人たちがたくさんいる場所で、しかしそれができず避難所がその人たちの家であり、〝暮らしに仮はない″のです。
そして、被災地は人と人がつながる場所であり、生きていくために大切なことが見えてくる場所でもあると感じました。今日も被災地では、被災者のみなさん、ボランティアのみなさんが汗を流しながら、泥だし、家の片づけのお手伝いをされています。一人が一歩踏み出して被災地に足を運ぶことで、少しでもこれからの復興へ向かう希望の一つにつながることをこの目で見てきたように思います。
「遠いところから来てくれてありがとう。」「また来てね。」この会話がずっと続くように、何かできるかな?と不安になり躊躇する前に、そこに行くことが今とっても大事なことなのではないかと思いました。
(被災地NGO恊働センター 柚原里香)

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