「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO11

とうとう懸念されていた事故が起きてしまいました。昨日(22日)、広島県東広島市の男性(63)が熱中症のような症状で、病院に運ばれ、残念ながら亡くなられました。ご冥福をお祈り致します。
報道によると自宅の片づけをされていて、自宅までの道のり約2kmを徒歩で通っていたようです。被災者も休むことなく、一日も早くもとの暮らしに戻したいというお気持ちから、無理をされてしまうとこうした事故につながるのではないかと推測します。

どこも同じですが、ボランティアがお手伝いをしていると被災者の方も気遣って休む時間もなくお世話をしてしまいます。難しいことではありますが、可能な限り被災者の方が休めるような智恵を出しましょう。先日被災地に入られたボランティアグループの方が次のようなことをおっしゃっていました。すばらしいアイデアだなあと感心させられました。
どういうアイデアかと紹介しますと、被災者宅に行ってまずやることは被災者が休憩できるように、一部屋だけを集中して片付けるというのです。これはいいなぁと思いました。
できれば小さなテーブルと簡易の椅子をセットしてあげればいいでしょうね!
可能な人は、自宅から離れてホテルや企業の保養所で休息されることを進めます。

毎日「猛暑との戦い」「熱中症に気をつけましょう!」という声が飛び交っていて、「余計、暑いわ!」と怒られそうですが、ほんとに気をつけましょう。被災地でのボランティア活動アは、2時間を限度にしましょう!
(村井雅清)

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「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO10

今回の豪雨災害で、9割が自宅で亡くなったという衝撃的なニュースが報道されました。(毎日新聞)「(亡くなった方の)発見場所は寝室や居間、台所などで、ほとんどが1階で水に飲み込まれたと見られる。」(同紙)これは、つまり「垂直避難」ができない避難行動の限界を表しているものです。場所によって、十数分で襲ってくる南海トラフ大災害ならばどうなるだろうと考えると絶望的です。とにかく「避難準備情報」が流れた時点で早い目に逃げるしかないのです。地震は突然襲ってくるので逃げる間もないでしょうが(だから耐震強化すること。)、水害は何日も前から雨が降り出し、気象情報を見ていると早い目の批判が可能になります。あらためて「自分の命は自分で守る。」という行動がとれるように誰もが自分の行動様式と向き合う必要があるのです。もう一つ衝撃的な事実が明確になりました。「土砂災害による広島県の死者68人が発見された場所の7割弱は、県が「警戒区域」に指定するなど指定していた場所だったことが分かった。」(朝日新聞、018・7・21)という事実です。
これも同じく、如何に自分の命は自分で守るのかが問われているのです。

さて、前号で「これからの課題は災害関連死」と書きました。残念ながら今回も福祉避難所が不足しています。まだまだ避難指示解除が出されていない危険な地域が少なくない現状では、「災害時要配慮者」がかなり取り残される可能性があるでしょう。取り残されると災害関連死を惹き起こす可能性が高くなります。熊本地震では指定避難所にもなってなかった熊本学園大学は、同学園内に避難所を儲け、一般の避難者と障害者や妊婦、子ども、言葉の通じない外国人などいわゆる「災害時要援護者」との共同避難所を運営したのです。今回も福祉避難所が足りないなら、早急に一般の避難所を整備し、共同避難所としての使用ができるようにする必要があるのです。              (村井雅清)

●広島に入っている頼政代表から昨日21日の活動レポートが送られてきましたので、以下に紹介します。

・・・・・・・・・・・・・・・・
坂町では、坂町たすけあいセンター(ボランティアセンター)との連携のもと、兵庫県立大学減災復興政策研究科とともに、避難所の環境改善に取り組んでいます。本日は、愛知医科大学の佐々木先生もお手伝いに駆けつけてくださいました。佐々木先生は、2015年の常総市水害の際も避難所の改善でご一緒しています。
今日は、ダンボールベットを集中して導入するということで、ボランティアさんとともに作業を行いました。ベットを運んだり、段差の解消などの整備をする中で様々な被災者の方にお話をお聞きしました。

「糸と針が欲しいの。服をもらうんだけど、サイズが大きくて少し手直しし たいんよね。昼間は時間はあるから自分でできるんだけど、材料があればねえ。兵庫から来られたの?遠くからありがとうね。ボランティアさんも暑いから倒れんように休み休み回ってね」(80代女性)

「洗濯を干す場所がないから、できたらそういう干し場があれば助かるんだけどね。洗濯機もあれば嬉しいけど・・・」(80代女性)

「私は嫁いできたから坂の生まれじゃないけど、旦那は生まれも育ちも小屋(小屋浦地区)。息子が下の家(町有住宅)におるからお風呂は入らせてもらっているからまだ他の人より楽をさせてもらいよるんじゃけどね。」(70代女性)

(間仕切りが完成して)「新築祝いじゃ。ありがとうね」(70代男性)

小屋浦地区では、断水が解消されたものの、避難所では洗濯機などがまだありません。設置してくれたらみんなで当番を決めて管理もやるよ、という声も出てきたそうです。避難所の環境整備は、一声かけるだけではみなさん遠慮されてお断りされることが多いですが、じっくりと話をしてみたり、実際に間仕切りやダンボールベットが入ってくると、徐々にみなさんの気持ちが出てくるように思います。

早急な環境改善が求められている避難所ですが、焦らずじっくりと住民の方とお話をしながら進めていく大切さを改めて感じた一日となりました。        (頼政良太)

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「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO9

大阪北部地震から1ヶ月を過ぎましたが、なんと「住宅被害の99%以上が「一部損壊」だった」とのこと(毎日新聞、018・7・19)とにかく十分すぎる公的支援の手当てをして頂きたい。

一方、「平成30年豪雨」災害による住宅被害は3万8000棟にも及ぶようです。これだけ連続した災害で、かつ甚大な被害となった二つの災害による被災者救済には、従来の制度内での救済ではなく、特別措置が必要ではないかと訴えたい。今日、政府は「激甚災害指定」を発表したが、ハードに対する支援措置に偏らず、被災者に対する住まいをはじめとした生活支援を充足するべきだと思われる。
さて被災地では高校生の活躍が注目されている。この暑さで無理をしないことを切に願いたい。早いところでは夏休みに入った。またこれからは大学も夏休みに入り、大学生ボランティアにも期待がかかる。今日21日の毎日新聞夕刊によると、広島南部だけで5000ヶ所の土砂崩れを確認したと報道されていた。当NGOが入っている呉では住宅の2階にも土砂が入り込み、途方にくれる状態だ。このような被災者宅が実は、岡山でも、愛媛でも同じだ。ほんとにボランティアが何人いても足りないと天を仰ぐ。

そんな中で朗報なのは、被災地広島ではボランティア・バスでボランティアを被災地に運び始めた。他県からも被災地周辺からのボランティア・バスが何台も動き始めました。
ボランティアの作業は、一日3時間を限度にしよう!被災者が気遣って作業を続けられるので、倒れることが心配です。心身共に限界を超えていることは容易に想像がつきます。

これからの最大の課題は「災害関連死」です。いまだに避難指示が解除されていない人たちは約16000人もおられます。自然の怖さを思い知らされるが、避難生活が長引くとこの災害関連死を惹き起こしやすくなるのです。ボランティア不足の中で厳しいが避難所で寄り添いボランティアも求められます。
おたがいが思いやりながらボランティア活動を続けよう!!
できることはいっぱいあります。ご支援をよろしくお願いします。
(村井雅清)

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「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO8

連日の酷暑の中、被災地では土砂の撤去が行われています。そんな中ですが、2014年の広島豪雨災害でもお世話になった薬師寺の猪さんと、西福院の生村さんと江田島を訪問しました。

とても温暖な気候で、特産のオリーブやミカン畑などが名産だそうです。移住者も多いようで、新築のお宅も被害を受けているようで、いまだ断水している地域もあります。
ボランティアセンターにもお邪魔して、お話をお聞きしましたが、運営側のスタッフが少なく、今後の体制に不安を抱えておられました。今回どの地域も同じ問題を抱えています。ぜひ、運営側のお手伝いもしていただけるとうれしいです。
本当に各被災地で人手が足りません。みなさんぜひご支援よろしくお願いします。

常総の水害でも活躍したコミサポひろしまの小玉さんの呉市の現場にもお邪魔しました。小玉さんのご実家のある地域では3名の方が亡くなられたそうです。大きな岩があちこちの転がり、その土石流の勢いを感じました。地元の方や消防団のみなさん、ボランティアの方々が汗だくになって、重機を動かしながら懸命の復旧作業を続けています。

今回の水害を経験した常総市からは「あの日の恩返し隊」として、被災地にボラティアを派遣しています。物資に関しても各市町村へお届けてしています。
こうして各地で被災地から被災地へのリレーがつながって、復旧への後押しをしています。
(増島智子)

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「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO7

様々な公的支援を受けるためには、必ず罹災証明が必要になりますが、これだけ広域で対象被災者が多い場合は、同証明書を出すには大変時間がかかります。それで、被災自治体では大阪北部地震でもすでに試みている「スピード発行」に努力しています。岡山県倉敷市の場合は、即日発行しているようです。また同県総社市の場合は、職員が自転車に乗って罹災証明取得のお手伝いをされているとのこと・・・・・・。
また、先日(17日)安倍政府は、今回の豪雨水害で自宅が半壊でも、応急仮設住宅に入居できるように災害救助法の要件を緩和すると発表しました。すでに、政府は被災者のための“みなし仮設”を約7万戸確保したと発表しています。

こうした被災者の住まい支援のメニューを考えると、とりあえず該当する被災者は、至急仮設住宅や「みなし仮設」への入居手続きを済ませ、連日の猛暑で、体力も気力も限界を超えておられるでしょうから、とりあえずゆっくり体を休めて欲しいと切に願います。
場合によっては期限付きかも知れませんが、短期間でもゆっくり休息できる場所が不可欠です。こうして住まいの確保が充実すれば、ちょっと安心できるではないでしょうか。
ただ、行政の方にお願いしたいのはくれぐれも柔軟な、新設な対応で被災者へのサービス提供に徹して欲しいですね。たとえ新品の仮設住宅でも、自宅から遠いから行かないという被災者もおられます。住みなれた場所から離れたくないという心理も働きます。是非、巡回バスを走らせて、被災を受けた自宅と仮設住宅を行き来できるような配慮が欲しいですね。

一方でとにかくボランティアが足りないという厳しい現状です。渋滞もネックになっています。被災住宅からやむなく出された廃棄物が道路の脇に高く積まれていることも渋滞に拍車をかけているでしょう。車で被災地に向かうボランティアは、できるだけ現場から離れた駐車場に車を置き、徒歩で目的地まで行って欲しい。
そして熱中症や熱中症予備軍にならないように、一日2時間から3時間で作業を終わりにしましょう。                           (村井雅清)

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「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO6

大阪北部地震から今日で1ヶ月が経過しました。「えっ?まだ1ヶ月なんだ?」と正直驚きました。幸いなのは、これまで公的支援がなかった一部損壊でも、「みなし仮設」に入居できる可能性が出てきました。是非、これに加えて生活費支援も切にお願いします。

さて直後から広島に入っている増島智子から被災地広島レポートが届きましたので、下記に紹介いたします。

・・・・・・・・・・・・・・・
今回の豪雨災害の特徴として、広範囲で局所的に被災しているということが一つ挙げられると思います。神戸市の兵庫区や灘区の被災現場もそうですが、ほんとに狭いエリアで大きな被害が出ています。先日広島市東区の被災現場もそうでした。3軒くらいのお宅が全壊で他の数件の家は土砂が家などに流入したそうです。

今回、この地域へのご縁を頂いたのは、前回2004年の広島豪雨災害の時に被災した被災者の方のお知り合いでした。家の1階半分は土砂で埋もれ、2階から半分が傾いてしまいました。 取り出せるものを取り出し、新たな転居先への準備が進められています。大量の土砂に埋もれたにも関わらず、親御さんの写真は無傷で救出することができました。奥さんはその無傷の写真をみて、よかったと涙を流していました。何度となく、「罰があったのかしら、なぜ、他の家はなんともないのに、うちだけ・・・」と、返す言葉も見つかりません。

そして、仏壇の戒名も流されてしまいました。それは1階の天井にかかるくらいの高さの土砂の中に埋まったままです。スコップでかいてもかいても土砂と流木と石ころばかりで気が遠くなります。でも、被災された方の気持ちを考えると、少しでも手がかりを求めて、土砂をかきだしたくなります。容赦なく照り付ける日差しは、被災者の体力と精神力を奪っていきます。たまらず、日よけのシートを張り、日影をつくります。
小高い山の上に立ち並ぶ住宅地で、木陰に入ると涼しい風が吹き抜けます。「とても静かでいいところだったのよ」とお母さんは教えてくれます。「まさかこんな歳で、こんなことになるとは・・・」と。

そんな会話の中、地元のお寺で以前の2004年の広島豪雨水害でもお世話になった薬師寺のご住職猪さんも差し入れを持ってお手伝いに来てくれ、そして偶然にも高野山真言宗金剛峯寺社会人権局の雨貝課長と、広島に来る前に資器材を高野山現場を見に来てくれましたから運んでくれた大前さんが現場を訪れてくれました。

この人たちのような被災者がこの西日本の豪雨被災地には数多く存在します。連休を終え、被災地に行くとボランティアはまばらです。膨大な土砂を前に、茫然と立ちすくんでしまいたくなります。それでも被災者の人たちは発災から休む間もなく、土砂をかきだし続けています。それを支援する職員や地域の人、ボランティアの人たちの疲労の色も濃くなるばかりです。
どうぞ、全国の皆さん被災地に応援お願いします。遠くにいてもできること、現場に来てくれること、できることはたくさんあります。どうぞご支援よろしくお願いします。
そして、いま直近では大阪北部地震の被災地で私たちの仲間が活動しています。他の被災地にも関心を寄せて頂きぜひ、ご支援・ご協力の程よろしくお願いします。 (増島智子)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

なお、代表頼政良太の動きも紹介しておきます。

◉広島県安佐北区、安芸区での活動活動
安佐北区や安芸区の被災箇所および避難所を調査いたしました。安佐北区は社協によるVCの立ち上げが実質的に遅れており、地域住民によるVCが先行する形で立ち上がっています。地域住民との連携がうまくできていないため、自主的に地域住民が運営するVCへ物資支援を行いました。

◉広島県坂町での活動(避難所運営の支援)
坂町民生課や日赤医療班、看護協会などとの連携のもと、社会福祉協議会のボランティアセンターの一環として避難所でのボランティアコーディネート業務をお手伝いしています。主としてコーディネートを担っているのは、兵庫県立大学の大学院生ですが、そのサポート役として支援を行なっています。主に、不足物資の調査・調達、避難所内の清掃道具の確保、避難所の環境整備(間仕切りの設置、更衣室の設置、談話スペースの設置など)を行なっています。今後は、避難所内で足湯ボランティアなど日中活動も展開できればと考えています。

◉広島県呉市での活動(避難所調査)
呉市の避難所3ヶ所を回り調査を行いました。一部、ダンボールベット等の要望が出てきましたので、明日以降対応予定です。呉市については、見た限りでは坂町の避難所よりも環境は整っています。

今後については、坂町や呉市などの避難所を中心に、環境改善のお手伝いや足湯・お茶会などの日中活動の展開等を考えています。             (頼政良太)

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「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO5

連休最後の日です。通常の災害ならば、災害後最初の連休で作業は完了しないが、なんとなく終わりが見えます。しかし、今回は、ほんとに終わりが見えない過酷なロードの様相です。
さて、西日本の被災地ですが、ボランティアセンターが各地で設置されました。一方で、4年前の広島豪雨災害、そしてその後の熊本地震と“SNS”が活躍しています。ミニ・ボランティアセンターなるものもチラホラ生まれています。これだけ広範囲の災害後の支援は、ある種ゲリラ的に支援活動を展開する方が、結果的には効率がよいのかも知れません。23年前の阪神・淡路大震災を思い出しますが、災害2日後に立ち上がった地元NGO救援連絡会議(故草地賢一代表)は、災害後約1ヶ月は自由に活動をしてもらい、その後やおら「そろそろ一度みなさん集まり情報交換をしましょうか?」と呼びかけ約80団体を集め、初めてのボランティア同士の顔合わせをし、その後毎週集まることで、水が流れる如く次々と課題が整理されたのです。困った時はお互い様というのは、災害の多い社会の文化なのかも知れません。

当センターは、昨日神戸市兵庫区熊野町の側溝に溜まった泥を書き出しました。近所の方々が休憩の度にスポーツドリンクを配りに来てくれ、もちろんその上片付け掃除をされているのです。こうして私たちがボランティアに行くと、かえって「何もせんわけにはいかん!」と無理をされるのが気になるところです。そこをまとめ役の30代の“イケメン青年”(私たちはニッカズボンのアンちゃんと言っています。)が、「地元のことやから出てきてくれるのは嬉しいけれど、熱中症で倒れられたら申し訳ないんですよね!普段、僕らの子どもが遊んでいるのを見守ってくれているんだから、元気でいてほしい。」と滴る汗を拭きながら、話してくださいました。ほんとに“困った時はお互い様”がそこここにあるようです。
みなさん、くれぐれも無理しないように、普段の半分の時間、ペースでやりましょう。
(日陰で休憩)

本ニュース最初に書かせて頂きましたが、大阪北部地震の支援活動を下記添付のように震災がつなぐ全国ネットワークの松山事務局長がコーディネーターとなり踏ん張っています。その司令塔と言いましょうか、たくさんのボランティア、NPO、NGOも日夜汗を書いています。是非、大阪北部地震の被災地も忘れないようにしましょう。(村井雅清)

・・・・・・・・・・・・・・・・
西日本豪雨災害での支援活動が本格化しておりますが、6月18日に発生した大阪府北部を震源とする地震の支援活動も、継続しています。

震つな関係団体の活動を報告します。

============================
大阪ボランティア協会
http://www.osakavol.org/01/saigaibousai/osaka18.html
・おおさか災害支援ネットワーク(OSN)の運営に加え、障がい者支援等のスペシャルニーズの対応を継続しています。

レスキューアシスト@茨木市(茨木ベース)
https://www.facebook.com/rescueassist/
・茨木市災害VCと連携し、屋根のシート張りやブロック塀の撤去など、特殊技術を使ったニーズへの対応を継続しています。
・茨木市では、シート張りのニーズが残り30件程度あります。今月中におおよその目処がつきますが、今後の天候等により、張り直しのニーズが上がってくることも想定されています。
・レスキューアシストでは茨木市の他、高槻市での活動も視野に入れながら、拠点の整備を進めています。

ダッシュ隊大阪@吹田市
https://www.facebook.com/DasshuDuiDaBanjia/
・吹田市災害VCが平常時対応になった中、シート張りニーズを連携団体の愛・知・人と共に手掛けています。
・7/15現在、残りニーズ数軒となっていますが、今後の張り替えニーズを想定し、ダッシュ隊大阪としてもシート張りチームを組み、今後の息の長い支援に備えています。

愛・知・人@吹田市(シート張り等)
https://www.facebook.com/npo.aichijin/
・基本は週末ごとの活動ですが、吹田市においてシート張りのニーズへの対応を継続しています。7/15現在、吹田市での屋根シート張りニーズが落ち着いていることから、活動拠点を茨木ベースにしながら、吹田市の他、高槻市のシート張りニーズに対応しています。
週末宿泊型滞在が難しいメンバーは、岐阜県関市の水害対応に日帰りで参加しています。

IVUSA@高槻市(古曽部ベース運営サポート)
https://www.facebook.com/npoivusa/
・7月14-15日に高槻市内の被災が目立つ地域に、ローラー活動&チラシ配布を行っています。IVUSAでは、この週末には岐阜県関市に170名の学生が活動しています。高槻市への対応も引き続き、細くとも長い支援を予定しています。

被災地NGO恊働センター&レスキューストックヤード
http://ngo-kyodo.org/osaka-jishin/
http://rsy-nagoya.com/rsy/blog/2018/07/8-11.html
・7月15日、高槻市柱本団地の方を対象に、足湯と陶器市を開催。恊働Cとつながりのある神戸大学の学生の他、地元高槻市の関西大学の学生が足湯に参加しています。本日(7/15)は、団地近くにある特養のデーサービスルームにて開催された子ども食堂に合わせ、団地の方向けに、足湯と陶器市を行いました。
・陶器はレスキューストックヤードから持ち込まれ、今後も不定期ながら、継続的に陶器市や足湯など、人が集う場づくりを行って行く予定をしています。

ピースボート災害ボランティアセンター
https://pbv.or.jp/blog/?p=21678
https://www.facebook.com/PBVsaigai/
・スタッフ1名をOSN(おおさか災害支援ネットワーク)の事務局サポートとして継続派遣。7月末まで派遣予定。
============================

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「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO4

豪雨開けの最初の3連休、各地の被災地におけるボランティア活動が本格化しています。
すでに各地で、一人ひとりがこれまでも多くのご支援をして下さっていることと思いますが、今一度ボランティアへの支援金をよろしくお願い致します。もちろん被災者へ届く義援金も必要ですが、もう少し貯めてから、あまり集まっていない被災地に送って下さい。
さて、ボランティアは被災地各地で、猛暑、砂埃り、感染症との格闘の中でほんとに涙が出るほど頑張っておられます。先日、岡山のある被災地の女性が、「ここも700世帯ほど浸水しているのに、誰一人支援に来ない。こうなったら“へこたれるまで”やるしかない!」とネットで叫ばれていたのが印象的でした。

昨日、当NGOのメンバーと応援部隊の関西学院大学、兵庫県立大学、神戸大学のチームで、4年前にも大災害に遭い、今回も遭ったという兵庫県丹波市の被災者宅の泥出しに行って来ました。報道にもありますように、ほんとに猛暑の中での作業はきついですね!私も万全の装備で入ったにもかかわらず、腰を痛めてしまいました。
これから初めて行かれる方、またすでに各地で作業をしている方々、一つ是非参考にしてください。土嚢袋に土を入れる時に、スコップ3杯分位で十分です。つまり袋の3分の1程度です。何故かといいますと、重たくて男女問わず誰でもが持てないということ。加えてその土嚢袋を使用する場所によっては違うかも知れませんが、あまりたくさん詰めると、丸まってコロコロして積んでも安定しないということです。
そんな中で若い人たちが汗を拭いながらも、懸命に作業をしている姿を見ると、しんどさも吹っ飛ぶのですが、是非被災者宅の方々のしんどさも配慮しましょう。山登りと一緒で、一番ゆっくりされている人のペースに合わすのがいいようです。

今日は、今回の大雨災害で被害に遭った神戸市内兵庫区で、私道である路地と側溝に溜まった土砂の片付けに行きます。住民の方がコツコツされていたのですが、「私たちがやりますから、休んで下さい。」と一気に片付けに参ります。今日も若い大学生が応援に来てくれます。私のような前期?高齢者は若者の邪魔にならないように参加することにします。
さあ、いざ出陣!と参りますか・・・・・・。(村井雅清)

また長くなりますが、広島の安佐北区白木街道沿いを見てきた増島のレポートを下記に貼り付けます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日(7/14)は口田小学校のふれあいボランティアセンターにみなさんから届いた土嚢袋を500枚お届けしました。現場のサテライトは地域住民が自らサテライトとして建てたそうです。せっかくできたのに、どこのサテライトも資材が足りていません。午前中、土嚢袋を追加しても追加してもどんどんなくなっていきます。資器材も足らずに、ボランティさんが自前で持ってきてくれています。
そして、とにかく暑い!!ボランティアさんは現場から帰ってくるとシャワーを浴びたよう

に汗だくでくたくたです。こちらのサテライトは水とお茶が多くて、スポーツドリンクのようなものが欲しいです。これはどこの現場もそうでしょう。
サテライトが多くて、資器材などの不足が目立ちました。

今日は白木街道沿いを見てきました。ここも安佐北区ですが、

とてものどかなところだったようです。住民さんが自主的に家の軒先にサテライト作って片付けをしているようでした。安佐北区もとても広いので、ボランティアの人手がいくらあっても足りないくらいです。広範囲の被災地で重機も足りず、とにかくボアンティア頼みです!この炎天下のボランティアの地道な作業が続きます。
全国から各被災地にボランティアに来てほしい!!   (増島 智子)

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「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO3

西日本を襲った大雨災害から、丁度1週間になりますが、被災者はもちろん、支援に入っている人たちも、泥と暑さとの格闘でもう精神的にも、体力的にも限界のようです。
こういうときには、とにかく一人でも多くのボランティアが被災者のそばに寄り添い、水を運んだり、泥かきを手伝ったり、家の掃除をしたりとお手伝いすることが必要ではないかと思います。そのことでどれだけ被災者は喜ばれるか。ボランティアができることはたくさんあります。
ただし、ボランティアは自己完結が当たり前です。少しでも被災地の渋滞を緩和するためにも可能な限り日帰りボランティアに徹する方がいいのではないでしょうか?
また遠方から行かれる場合は、被災地の主要な駅から少しはなれたところで宿舎を確保し、徒歩か公共交通機関を使って被災地まで移動するなど工夫して欲しいですね。

今朝の毎日新聞で、倉敷市真備町での「互助」「共助」の話が紹介されていました。手伝いに来たボランティアが汚れたスコップを洗いたいのだが、その被災地は断水で水が出ない。そんな状況の中で貴重な水を下さいとは言えない。ところがその支援に入ったお宅は、井戸水があったために、水を使うことができたとのこと。こうした被災者と支援者の共助が、あちらこちらで行われているのだろうなぁと想像します。また被災者同士の「互助」もあるでしょう。
阪神・淡路大震災後、私たちは「自立は支えあいから」というメッセージを発信していましたが、まさにこのような過酷な日々の中で、「自助」「共助」がしっかり生まれていることは、こちらも元気になりますね!

私は、事務所番のような役割なので、日々現場からの被災者の声が、また支援者の声が入ってきます。被災者の方々が毎日たいへんな思いをしておられるのに、ボランティアが十分に入れないという状況だけは、一日も早く解消しなければならないでしょう。そして避難所支援を手厚くすることも忘れてはなりません。今回は、DMAT,DPAT、DHERTなど専門家による支援チームが頑張っておられます。是非、ボランティアと積極的に連携して、活動プログラムを組んで下されば、被災者も助けられるというものです。(村井雅清)

●長くなりますが、広島の安佐北区と坂町を見てきた代表頼政のレポートを下記に貼り付けます。ここでも、自主的なミニ・ボランティアセンターが誕生し、大変現実に適した活動をされていることが報告されています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
安佐北区口田地区では、住民の方が自ら立ち上げたボランティアセンターで活動を行なっていました。各地区で自主的なボランティアセンターが立ち上がっているようです。「ボランティアにたくさん来てくれるので、ありがたい」「7年前にも水害にあったけど、今回はそれを超えた」「罹災証明がどうなるか不安」という声がありました。大きく被災したところでは、小学生のような子どもも泥出しを行なっていました。
「どこから手をつけていいかわからない」「いつまでかかるのか、先行きが見えない」という方もいらっしゃいました。
 口田地区は、電気や水道は使えるのでなんとか自宅で生活できている、という在宅避難者の方が多いようです。避難所には10数名が夜に戻ってくるだけ、ということでした。避難所には仮設住宅についての張り紙がしてありましたが、住民の方に周知されているかは確認できませんでした。今後の生活拠点となる仮設住宅についてもそろそろ動きがありそうです。

次に坂町に向かいました。坂町は人口13000人の小さな町で、広島市のベットタウンです。坂町は大きく被災をしていて、家の半分くらいまで土砂に埋まった家もあります。被災した場所を見て回っていると、「いつまでかかるのかわかりますか?」と声をかけられました。「生活道路が戻らないと生活できないし、いつになるのか。できるだけ早くしてほしい。ボランティアの人はキビキビして頼りになるけど、土砂が多すぎて・・・」とお話されていました。自治会長さんは「一気に片付くわけはないとわかっているけど、みんな自分のところにボランティアに早く来てほしいという思いもある。1週間たってみんな疲れが出て来て不平不満も増えてきた」とお話されていました。
坂町は6カ所の避難所があり、約400名が避難しておられるとのことでした。しかし、お弁当は毎食1500食配布していて、在宅の方々も取りに来られるとのことでした。坂町に古くから住む方々は、家から離れず在宅を選ぶ方が多いようです。断水もしており、生活状況はあまり良いとはいえません。避難所も暑く大変ですが、今後クーラーが順次設置されていくとのことでした。

1日も早い復旧のため、多くのボランティアの方の力が必要とされています。
また、避難所の環境もよりよくしていかなければ今後、体調面の悪化が心配されます。    (頼政 良太)                                      

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「平成30年7月豪雨」災害レポート―NO2

昨日7/11の午前中に、広島市安芸区の被災地に入った頼政代表からのレポートが来ましたので下記に紹介します。

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昨日は広島市安芸区の避難所(畑賀小学校)を回りました。避難者は夜間になると30名くらいとのことでしたが、日中は10名程度で少ないです。高齢者の避難が多く、冷房が入っておらず扇風機での対応。ダンボールベットや間仕切りはなく、マットに毛布で寝ている状況でした。
断水もしているので、水は届いているけど、お風呂は入れていないかもしれません。入り口に陣取っていた自主防災会の方と話しましたが、ボランティアは社協に行ってくれ、と言われあまり中には入れませんでした。
しかし、近隣地域は避難指示が出ているため、ボランティアはあまり入ってきていないということでした。場所は、JR安芸中野駅の近隣です。小学校は少し高台にあるのですが、その麓では、すでに住民による作業がかなり行われていました。そのエリアだけでも数十件被災していそうで、他のエリアも被災しているので、やはりミニボラセンを各地に立てて行かないと1カ所のボラセンでは、対応しきれないと思います。

午後からは、NPO連携会議に出席し、その後県庁のD-mat事務局とお話をしました。県庁では医療チームにも避難所情報は全然入ってきていなくて、保健部局で情報管理をされているようです。民間の支援をどう捉えているのかわかりませんが、昨日のNPO会議に出席していた保健福祉部長の感じでは、今のところ民間の支援は必要ないというニュアンスでした。これだけの大規模災害です。官民連携が当たり前になっている昨今、また災害対策基本でもボランティアとの連携が呼びかけられているのです。もっとNGO/NPO/ボランティアとの連携を求めてもいいのではと思います。
(頼政良太:広島安芸区より)

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