台風5号に続いて、台風6号が発生しました。この連休はボランティアの活躍が期待されていたが、現地では雨が降ったりやんだりとお天気に恵まれず活動がはかどっていないようです。
第2次派遣として村井顧問が昨日八代市坂本町に入りました。水害から1ヶ月、被災地の復旧の格差がではじめているようです。コロナ禍によるボランティア不足が被災者を苦しめています。(増島智子)
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八代市坂本町では、広島県や茨城県の水害などでいつもお世話になっているコミサポひろしまのMさんを介して地元の人たちにお米をお届けました。コミサポひろしまは地元熊本のメンバーや地元の団体、社協と連携しながら活動されていた。
八代市坂本の被害は、球磨川下流から球磨村との境まで広域に被害が連なる。八代側から上流に球磨川沿いにゆっくり車を走らせると上流に行くほど被害のレベルが上がって行くように思う。途中球磨川に
かかる橋が何本も崩壊しているためやむを得ないのかもしれないが、道路の両脇による高く積まれた家財道具が水害の悲惨さを物語る。災害発生2週間頃の人吉市内の被災地の道路状況を思い出す。しかしここ坂本は1ヶ月を過ぎたのに、時計の針が止まっているようだ。坂本地区の被災地は八代駅から20分から30分ほどで現場に行くことができる。こうした地理的条件から他の被災地域に比べるとハード系は除いて最も早く復旧するだろうと想像していが、大きな間違いだった。現場を見ることが原点だと思い知らされた。
球磨村よりにある鎌瀬地区の下鎌瀬に入ってきたとき、小さなテントが張ってあり、「ボランティア受付」とだけ紙が貼ってあった。「えっ、何だろう」と思いながら通り過ぎようとしたが、「これってPOSKOじゃない!?」と車をバックさせて空き地に止め作業をしている方に、「あのテントにボランティアセンターって書いてあったけど、八代のボランティアセンターから派遣されてこられたのですか?」と聞いたら、しばらく黙って仕事中邪魔だというように睨まれた。もう一回同じことを聞くと、「ここは公民館なんだ。もう一ヶ月もたつのに、市はもちろん、自衛隊も、社協も、ボランティアも来ない!ここはボランティアセンターではない!誰がここの泥出しをするんだ!」と低い声で訴えているようだった。しばらくして白板に書かれた被災住民の状況を見せてくれた。被災住民同士で助けあっていた。お話をしてくれたのは、公民館の隣に住む被災者だった。2階の床上20㎝まで浸かったとのこと。「どこで避難されているのですか?」と尋ねると、2階に住んでいると。話ながら浸水した家の中を見たけれど、再建は難しいだろうなぁと感じた。今回の支援のため全国から集まったお米のうち30㎏を寄附させて頂き、「POSKO」をあとにした。このお米は、今から11年前8月9日に兵庫県北部を襲った水害で被害を受けた佐用町の佐用町社会福祉協議会からご提供頂いたものだ。こうして被災地から被災地のリレーをつなぐことができボランティア冥利に尽きる。しかしこの坂本町の被災地を視察し同行して頂いた球磨村渡地区の大原区長も、「一ヶ月もたつのにこんな状態とは思いもよらなかった!」とかなりの衝撃を受けたようだ。(村井 雅清)
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〈〈緊急のお願いです!!〉〉
お米を少しでもいいですから提供して下さいませんか。当センターで集約し、必要な物資集積場に届けたいと思います。とりあえずは、球磨村の被災者に配布させて頂きます。また、梅雨が明け、本格的な夏を向かえると、泥が乾燥し、粉塵が舞い上がります。そのために一般のマスクではなく、“防塵マスク”を集めますので、併せてお願いします。まだ引き続き募集していますので、よろしくお願いします。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代・マスク代」とご記入ください。
■活動支援金のご協力をお願い致します。
・Yahooからも募金ができるようになりました!!
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5240003/
・クレジットカードでも寄付ができます。
https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO 0068556
名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」と記入して下さい。