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2020年7月豪雨水害に関する支援ニュース 第168報

<個庫茶屋メンバーの普段着の支え合い―20>
 前号で紹介した「どこかでよく聞く『できなければ、自己責任ですよ!』」というのは、
Webnews lite-ra.comによれば菅義偉総理が官房長官時代の2020年9月2日におこなった総裁選出馬表明の会見で、
―「国の基本は『自助・共助・公助』」と宣言。さらに、同夜に出演した『ニュースウオッチ9』(NHK)でも、「自民党総裁になったらどんな国にしたいか」という問いに対し、「自助・共助・公助」と書いた手書きのフリップを掲げて、こう述べた。「『自助・共助・公助』。この国づくりをおこなっていきたいと思います」「まず、自分でできることは自分でやる。自分でできなくなったら、まずは家族とか、あるいは地域で支えてもらう。そしてそれでもダメであれば、それは必ず国が責任を持って守ってくれる。そうした信頼のある国づくりというものをおこなっていきたいと思います」―と。
「それでもダメであれば、それは必ず国が責任を持って守る。」と言っているのですが、自己責任論が見え隠れします。そしてこれは、地方分権のしくみと同じように聞こえるのですが、そもそも「自助、共助、公助」の論理とは違います。

 阪神・淡路大震災のあと、被災者自身が埋もれたがれきの中から自力で這い出し(自助)、同じ被災者や近くにいた住民やボランティアが助け合った(共助)という姿があちらこちらで見られたにも拘わらず、官(兵庫県)は何もできなかったという当時の貝原俊民知事の「自助・共助・官助」という発言が、いつのまにか「自助・共助・公助」に挿げ替えられたのです。“災害ユートピア”と感動をもたらしたほど、瓦礫の中からのいのちがけの救出活動があちらこちらで行われていた“かけがえのないふるまい”を目の当たりにして、自己責任という言葉など浮かびもしません。
 「それでもダメであれば、それは必ず国が責任を持って守る。」と言っていますが、コロナ対策をはじめとしたこれまでの数々の“政府の失敗”を見れば、いわずもがなです。

すでに紹介したローマ法王ピオ11世の社会回勅の後半には「社会のあらゆる活動は、その動機と本性のゆえに社会の成員たちに補助を提供せねば成らず、彼らを破壊し、吸収するようなことは決してあってはならない」と記されてあることをしっかりと刻み込まなければならないのです。これをどこかに置き忘れていながら、“平気の平左”で地方分権を語っている関係者も少なくないのです。菅義偉総理大臣はじめ、すべてとは言わないですが地方自治体の首長もこのことを忘れているのです。 
            (次に続く 村井 雅清)

〈〈懲りずにお米を集めています!〉〉
 5月の被災地訪問のお話として、「先日の被災地訪問でご縁があってあるお宅の法要に出席した時のこと。法要が終わってご住職がお話しされた中で、『もうすぐ1年になるのに、未だにお米はありませんか?』と寺に訪ねて来られる被災者がおられます。まだまだなんですね・・・・」」とご紹介したところ、東北の同じ法人から昨年に続き、今年も大量のお米の提供をという嬉しい話がありました。また、お米代として寄付をして下さる方も絶えません。まだまだお米は集め続けたいと思いますのでよろしくお願いします。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。

■活動支援金のご協力をお願い致します。
・クレジットカードでも寄付ができます。
https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
    口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
    ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO.0068556
 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」もしくは「POSKO 」と記入して下さい。

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