(*お詫び:前号152号で、一部文字化けがありました。原因が分からないのですが、「祭りの準備=暮らしを�!��てい���。」となっていますが、「祭りの準備=暮らしをしている。」でした。ご迷惑をおかけしました。)
<個庫茶屋メンバーの普段着の支え合い―5>
さて、前号で紹介した片田敏孝教授のコメントの最後に、「今、日本の防災に求められることは、自然は時には抗えないことを前提にした防災への回帰なのではないだろうか? 」と問うている。災害と向き合うということは、この問いかけは根源的な課題だと思う。古くは、『方丈記』で4つの自然災害(大火、竜巻、飢饉、地震)について語っている。水害については、現代語訳で紹介すると「{15}養和のころだったかと思うが、ずっと昔になってしまったので、確実に記憶しているわけでもない。二か年のあいだ、どこもかしこも飢饉になって、あきれるようなひどい事態だった。ある年は、春と夏に旱魃、ある年は、秋と冬に大嵐とか洪水とか、わるいことがつぎつぎに続いて、農作物は全然みのらない。こうしたわけだから、ただ骨折り損に、春の耕作と夏の田植えだけはやっても、秋の稲刈りや冬の収納というにぎわいがない次第だ。{17}前の1年が、こんなふうで、やっと終わった。年が明けたら、よくなるだろうと期待したのだが、それどころか、飢饉の上に伝染病までが加わって、悲惨は増大する一方、まるでめちゃめちゃだ。(後略)」と記述がある。(『方丈記』鴨長明 簗瀬一雄訳注 現代語訳付き 角川ソフィア文庫より引用)
さすがに枕草子」「徒然草」と並んで名著と称賛される「方丈記」だと感心させられるが、2014年の広島土砂災害に始まり、毎年豪雨災害や土砂災害、そして昨年は7月豪雨災害と水難続きで、その上新型コロナウイルス感染症が併発し、“飢饉”といっても決して過言ではない惨状もあるのが現在のこの国であると言えないだろうか?まさに片田教授が言われるように、「自然は時には抗えない」のは事実だろうが、災害前の備えの不備、そして災害後の人災と言える対応等も看過することはできない。政府は「被災者主体で」と叫ぶならば、こうした災厄を乗り越えるには、どうすればよいのか、ほんとうに真剣に考えて欲しい。そう言えば、パン工房に使う麦はメンバーの関係者の麦畑から提供されるのだが、この梅雨で「早く刈り取らなければ・・・・」と心配されていた。ちょうど「刈り取って原麦が届きました!」と朗報が入った。農作物は待ってくれませんからね!(次に続く)(村井雅清)
〈〈懲りずにお米を集めています!〉〉
先日の被災地訪問でご縁があってあるお宅の法要に出席した時のこと。法要が終わってご住職がお話しされた中で、「もうすぐ1年になるのに、未だにお米はありませんか?と寺に訪ねて来られる被災者がおられます。まだまだなんですね・・・・」と。また、仮設住宅の見守りをされている方が、「この前戴いた2㎏入りの紙袋に入ったお米、こんな美味しいお米は食べたことがない!!」と絶賛して下さったとのこと。以前にもこの欄で書きましたが、お米を送って下さる方は、「美味しいお米を食べてくださいね」という願いを込めて、当センターに送って下さるので、こうして喜ばれることは、私たちも大変嬉しいことです。まだまだお米は集め続けたいと思いますのでよろしくお願いします。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。
■活動支援金のご協力をお願い致します。
・クレジットカードでも寄付ができます。
https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO 0068556
名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」もしくは「POSKO 」と記入して下さい。