2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.31

ここ数日毎日のように線状降水帯が発生し各地での水害の被害が拡大し、とても心配な
状況です。これ以上雨が降らないでほしいと祈るばかりです。

昨年、水害に見舞われた石川県小松市中海町でお茶会を開催しました。8月で水害発生から一年になります。現在、中海町では小松市により地区防災計画づくりが進められています。当時の状況を振り返りながら、どこにどんなタイミングで逃げたらいいのか?みなさん真剣に考え始めています。お茶会も、だんだんと人数が増えてきています。地元北陸学院大学の田中教授や学生のみなさん、白山市の傾聴ボランティアグループ「こだま」のメンバー、小松防災士の会のメンバー、お世話役の地元住民の方がお手伝いしてくれています。

今回のお茶会では、先日から、防災計画づくりや避難訓練をしてきたので、みなさんその計画づくりや避難訓練で感じたことなど話してくれました。

「『あの時は、ぎりぎりまで自宅にいて、お昼ご飯でもしようか?』って話していたら、『もうみんな避難所に行っているから逃げないとだめだよ』って息子たちに言われて逃げたの」と話す住民さん。

「うちは浸水はしていないけれど、気づいたときには家の前が濁流になって、逃げることができなかった。水が引いた後は駐車場をボランティアさんに貸してあげたのよ。」

「避難指示が出ても逃げようと思わなかった。」

「車いすの家族がいても行政の人は誰も声をかけてくれなかった」

「避難場所の神社からはすごい勢いで水が流れてきた」

「避難所指定されていた小学校は工事中で避難できなかった」

「橋げたに流木などがひっかかり、水が逃げ場を失い、うちの玄関に流れ込んできた。玄関をなんとか開けてボートで救助された。」

「避難所は行ったけれど、何もないし今度は行きたくない。」

「もっとたくさんの住民の声を聞いて、計画を立ててほしい」

「私は、防災士の資格を取る」

「もっと若い人たちにも、参加してもらいたい」

「みんなが住みたい町にしたい」

など、話は尽きません。

このような意見も今後反映されながら、計画がブラッシュアップできるといいと思いました。今回の水害を経験して、みなさんの意識は確実に変わってきています。毎年頻繁に起きる水害に備えて、どうやっていのちを守るのか?安心して暮らせる町とはどんな町なのか?住民さんの議論は始まったばかりです。今後は自主防災会も立ち上げるようで、各地の事例を学びながら、中海町にあった暮らしやすい取り組みをしたいとみなさん意気込んでいました。引き続き見守っていきたいと思います。(増島 智子)

*なおこの活動は、日本財団の助成金を頂き実施しています。           

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*お手数ですが、備考欄に「2022年8月豪雨」と記入して下さい。