2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.3

(現地に入った増島からのレポートです)

 引き続き、コミサボひろしまのメンバーのみなさんと中海町の住宅の清掃活動をしています。

 中海町は、町を流れる梯川が8月4日の朝10時からの2時間で水位が4メートルも急上昇して、短時間で氾濫したようです。今年の豪雨は線状降水帯以外にも、各地で一気に雨量が増し、被害が局地的に発生し、かつ広域となり、支援活動が追い付かない状況です。コロナも増えてきていることから、余計に支援が手薄になり、被災者の負担は増すばかりです。

 ここ小松市では水害から2週間以上が経過し、被災者の疲労もピークに達しています。自宅がとても大きく、ボランティアがいくらいても、足りないくらいです。被害を受けた廊下や棚、なんとか被害を免れたとても立派なお仏壇を磨いたり、少しでも住民さんの今後の負担を軽減するために、床下の柱や根太を磨いて残せるものは最大限生かして活動をしています。ただ、今回のお宅は以前入ったボランティアが、床下の泥だしをするために根太を切ってしまい、せっかく残せる材木がなくなってしまいました。被災された方の、くらし再建に向けて、なるべく負担がないように、いかに適切にアドバイスできるか、制度などの説明など災害ケースマネージメントが必要だとあらためて感じます。

また、20日の深夜に再び大雨洪水警報がでて、住民さんは避難所に行ったり、車を高台に避難させたりしていました。近くにある中ノ峠町では、2週間かけ撤去した土砂が再び流れ込み、借り復旧した道路をふさぎ、新たにアスファルトが剥がされ、規制せんが張られるような状態になってしまいました。区長さんも「2週間かけてボランティアさんにも手伝ってもらってやっときれいにしたのに、またこんなになってしまった。82年間生きてきたおばあさんもこんなことは初めてだと話してました」と疲労困憊の様子でした。(増島智子)

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