2022年8月3日からの豪雨災害救援ニュース NO.23

 昨日は、以前入っていたお宅の息子さん夫妻の家屋に入らせてもらいました。キッチンやトイレ、洗面台など水回りの取り外し、壁を剥がした骨組みの部分の掃除など、再建に向けた第一歩のお手伝いです。大分大学の南くんも初めて使う道具に緊張しながらも作業を進めてくれます。

 このお宅は娘さんの誕生に合わせて建てたお宅で、まだ14年しか経っていない新しいお宅です。住民の奥さんは「水害で強制的に断捨離をさせられ、ほとんどのものがなくなってしまって・・・・。まさか、自分で自分の家を壊すなんて・・・・・」と、涙が込み上げてきます。どこの被災地でもそうですが、思い出のつまった家を再建するためとはいえ、一度壊さなければならないのは、とても辛いことです。一見するときれいで何も被害がないように見えないところにでも壁を剥がすとカビが発生しているので、それを壊すというのは、余計に辛いし、こちらもその現実を伝えることにとても胸が痛みます。

 なので、コミサポひろしまの代表小玉さんやそのメンバーも、もちろん私たちも丁寧に、きれいに仕上がるように作業させてもらっています。

 骨組みが露になったお宅でもきれいに仕上がると住民さんも再建に向けて前向きな気持ちになります。こちらのお宅でも、先にご実家に入らさせてもらい、当初は解体を考えていたのです。でも、お友達や親戚の方が様子を見に来る度に、「これならリフォームして、また、住めるんじゃないの!と言われたのよ」とお母さんが嬉しそうに話してくれます。義娘さんと「災害モデルルームだね!」と話しているそうです。

 作業に入るなかで、住民さんの暮らし方や一人ひとりの背景、物語があることをあらためて実感しています。

 今後も時間をかけ丁寧に寄り添うことを心がけ活動を続けていきます。

                             (増島智子)

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   ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO.0068556 
 名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター 
*お手数ですが、備考欄に「2022年8月豪雨」と記入して下さい。 

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