<個庫茶屋メンバーの普段着の支え合い―7>
政府は2018年の西日本の水害を受けて、同年12月複数の視点から“限界”を認め、「避難行動は被災者主体で・・・・」と発信しました。26年前の阪神・淡路大震災後、すでに被災地KOBE(KOBEは、神戸市という意味ではない。)の市民たちは「大切なことは自分たちで決めよう!」と被災者(住民)主体を掲げました。もちろん、避難行動のみならず災害後の応急対応期、復旧・復興期、そして事前の備えも含めて、被災者主体は、ごくあたり前です。
そして被災者と一括りにするのではなく、誰一人取り残さず、一人ひとりの被災者に寄り添い、最後の一人まで救うと掲げたのです。一人ひとりに寄り添い、その一人の暮らし再建を見届けるまで〈支援〉を続けなければ、最後の一人までには到達しないということです。とは言え、すべてのケースに十分対応できているのか、と問われるとまだまだですと吐露せざるを得ません。(この件については、いずれこの支援ニュースでも触れることになりますので、その時に説明させて頂きます。)
さて、最近よく「我がこと化」、日常化」という言葉を目にします。個庫茶屋メンバーの“普段着の支え合い”とは、これまでにもこの支援レポートで再々紹介してきたように、被災地域での被災者と非被災者の支え合いの活動のことです。だから「我がごと化」を身近に感じ、「被災者主体」の活動となるのです。おのずと活動を通して、一人ひとりに向き合うようにもなります。ただ、約1年間おつきあいをさせてもらって気づいたことは、代表はじめメンバーの皆さんは、特に「ボランティアをしている」とか、「支援をしている」という身構えた感覚はなく、いつもの暮らしの延長に過ぎないのです。つまり「日常化」しているのです。これが、まさに普段着ならではの感覚ではないでしょうか。こうした普段着の感覚が平時から定着していれば、いざ災害時においても一人ひとりに向きあい、支え合い、助け合うすばやい活動ができると確信するのは、夢物語に過ぎないでしょうか?(次号に続く)(村井 雅清)
〈〈懲りずにお米を集めています!〉〉
5月の被災地訪問のお話として、「先日の被災地訪問でご縁があってあるお宅の法要に出席した時のこと。法要が終わってご住職がお話しされた中で、『もうすぐ1年になるのに、未だにお米はありませんか?』と寺に訪ねて来られる被災者がおられます。まだまだなんですね・・・・」」とご紹介したところ、東北の同じ法人から昨年に続き、今年も大量のお米の提供をという嬉しい話がありました。また、お米代として寄付をして下さる方も絶えません。まだまだお米は集め続けたいと思いますのでよろしくお願いします。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。
■活動支援金のご協力をお願い致します。
・クレジットカードでも寄付ができます。
https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO.0068556
名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」もしくは「POSKO 」と記入して下さい。