本支援ニュース131報で紹介した“石蔵”のことを詳しく解説しておきたいと思います。個庫茶屋メンバーとの関係でいうと、月2回のリヤカーマルシェを開く場として、この石蔵の前のスペースを無償で貸しているということです。でも石蔵のオーナーUさんの想いは、昨年の豪雨災害で大きな打撃を受けた人吉の街の再生に、この石造りの建築物として貴重な石蔵を使ってお役に立てないだろうかという思いがあるのです。まだ具体的な構想が固まっている訳ではないのですが、他県で働いている長男さんの「石蔵をそのままにしておいて欲しい!」という願いを受けて、市の指定文化財になってもよいほどの石蔵をそのままの状態で街の再生に一役買えないかと考えているのです。実は、人吉市内には観光名所として“石蔵通り”があり、災害前までは各々が各々の石蔵を活用し、街の賑わいに貢献されていたのです。
とりあえずは、オーナーUさんの友人でもあった個庫茶屋メンバー代表のSさんからの提案もあって、リヤカーマルシェと連携し、石蔵前のスペースを使って貰っているのです。
Uさん所有の石蔵の道路挟んで向かい側に、明治三十五年(1902年)創業、人吉球磨で最も古い味噌醤油醸造元「一騎しょうゆ・いつきみそ 緑屋」があります。人吉市紺屋町にあるその店舗が今回の水害でおよそ4mの浸水により壊滅的な被害を受けました。この緑屋本店は、昭和40年の水害にも遭い、昨年の豪雨水害と同じ7月初めだったようです。(本社工場は再び水害に遭わないようにと別地に移転しています。)
Uさんの石蔵は、緑屋の味噌蔵として明治の創業から約120年にわたり活躍してきました。しかし、先述したように本社工場の移転とともに、この蔵は廃業となり、昨年の災害前には使われていなかったのです。しかし、2トンダンプ12台分という量の泥とともに浸水し、Uさんは一時は「もう壊そう!」と思ったのですが、長男さんの強い想いがあり遺すことにされ、今はいろいろと思案中なのです。(石蔵の話は次号に続く) (村井雅清)
〈〈懲りずにお米を集めています!〉〉
先日の被災地訪問でご縁があってあるお宅の法要に出席した時のこと。法要が終わってご住職がお話しされた中で、「もうすぐ1年になるのに、未だにお米はありませんか?と寺に訪ねて来られる被災者がおられます。まだまだなんですね・・・・」と。また、仮設住宅の見守りをされている方が、「この前戴いた2㎏入りの紙袋に入ったお米、こんな美味しいお米は食べたことがない!!」と絶賛して下さったとのこと。以前にもこの欄で書きましたが、お米を送って下さる方は、「美味しいお米を食べてくださいね」という願いを込めて、当センターに送って下さるので、こうして喜ばれることは、私たちも大変嬉しいことです。まだまだお米は集め続けたいと思いますのでよろしくお願いします。
【送り先】
〒652-0801 兵庫県神戸市兵庫区中道通2-1-10 TEL078-574-0701
「被災地NGO恊働センター」まで
(注)現金でもお受けしていますので、下記の方法でお申し込みください。その場合通信欄に「お米代」とご記入ください。
■活動支援金のご協力をお願い致します。
・クレジットカードでも寄付ができます。
https://congrant.com/project/ngokobe/605
・郵便振替
口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
・銀行振込
ゆうちょ銀行 一一九支店 当座番号 NO.0068556
名義:ヒサイチNGOキョウドウセンター
*お手数ですが、備考欄に「7月豪雨」もしくは「POSKO 」と記入して下さい。