熊本地震救援ニュース第84報

【大切畑集落*での1日】

「大切畑の創造を楽しもう!」
「復興の鍵はみんなの心意気にある!」
 11月13日、大切畑の集落内に掲げられた横断幕にはこう記されています。
 今回の地震で大きく被害を受けた大切畑集落。今はほとんどの方々が仮設住宅で生活をされていますが、この日は天候も良く、皆さんの手によってこの横断幕が掲げられました。
 
「久しぶりに大切畑でゆっくりするなぁ」
 こんな声が聞こえてきたのは、お昼、滋賀県から来られたボランティアさんによる炊き出しをいただいている時のことです。普段は大切畑に戻ってきても、畑や家のことなど、様々な仕事があるため、慌ただしい日々を過ごされているのでしょうか。
 みんなで集まって、こうしてお昼を食べながらひと時を分かち合う。こんな普通だったことに心が緩む、それほどに大変な時期の中に今でも皆さんがいらっしゃることは想像に難くありません。
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 大切畑では月に一度、全体会として住民の方々が集まって、これからの再建について話し合う会議を設けています。
 それぞれのご家庭によって、これからどのように再建を目指していくのか、それは様々であり、また現段階においても迷われている方は大切畑の皆さんに限らず少なくありません。それでもここ大切畑ではそれぞれが今どのように考えているのか、悩んでいることも含めてお互い共有をしよう、また共通して悩んでいることについては、役場とも相談しながら解決策を見出していこう、そうした雰囲気作りを、区長さんを中心としながら話し合いが持たれています。
 
 先日、大切畑と古閑の皆さんと11年前に被災された福岡西方沖地震の被災地・玄界島を訪れた際、玄界島の住民の方がそれぞれ口にされていました。
「とにかくみんなで話し合いの場を持つことが大切だ」
 これは、12年前に発生した中越地震の被災地を訪れた時も異口同音にこのことが熊本地震の被災地へのメッセージとして聞かれました。
 
 こうして大切畑では話し合いの場を皆さんで持ちながら、お互いがこれからどのようにしていくのか理解をし合いながら、一歩ずつ復興の道のりを歩み始めています。(鈴木隆太)

*大切畑地区・・・当センターと深いつながりがある水俣の方からご紹介いただき、つながりのできた集落です。西原村の中で最も被害の大きかった集落の一つです。

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