熊本地震救援ニュース 第74報

 みなさまのご支援、ご協力のおかげで、先日(8月21日)「熊本地震救援報告会」が多数の参加を得て開催することができました。ありがとうございました。心から感謝を申し上げます。(収容人員80名の会場が、ほぼ満席になりました。)

 以下、同報告会で報告させて貰った代表・頼政良太が熊本に戻り、早速支援活動をしています。早速被災地の様子が送られてきたので、みなさまにご報告します。

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8月23日は、仮設住宅でのサロン活動とコラボレーションし、仮設集会所では初めての足湯ボランティアでした。活動は、中央大学と熊本学園大学の学生さんが共に行いました。 

<足湯のつぶやき>
・震災があったことで孫たちがやさしくなった。長く生きてみたら震災後に考え方が変わった。                                       (女性90代)
・仮設住宅の暮らしにはまだ慣れない。暑いから仮設住宅にいても疲れる。
(80代女性)
・家は周りもグシャッとなってね。片付けはできないから何もやっていません。60年間パーマしてて、この辺にいる近所の人たちはみんな切ってやってたんですよ。お金なんかいらん言うてね。でも道具も何もみんな家でつぶれちゃったでしょ。だから今はできないけど、またやろうと思うとるんです。                   (80代女性)

 午後からは、ボランティアから提供いただいたひまわりを仮設の方々へ配ってまわりながら色々なお話をお聞きしました。仮設住宅でやることがない、ボランティアが来てくれて話をしてくれると嬉しい、という声もありました。一方で、未だ倒壊した家屋の片付けが進んでいなくて、どうしたら良いかわからないという声もありました。
家族との関係など、色々な事情でなかなか片付けが進んでいないそうです。

こうした方々の声にも丁寧に応えていきたいと思います。
                      (頼政 良太)

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熊本地震救援ニュース 第73報

<災害時におけるボランティア事情―53>
 連日猛暑が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
先日8月7日、みなさまのご支援のおかげで、ボランティア・バス「佐賀第2便」を走らせることができました。ありがとうございました。総勢28名で、がれきの片付けと公民館での食器市の手伝いでした。引率された武久紗季さんから「食器市のレポート」が届きましたので、以下に紹介します。

 今回の食器市は、開始前に食器市をする旨を町内に放送して頂き、それを聞いた方が公民館にやってくるという流れでした。放送直後は多くの人が食器市に来られましたが、1時間ほど経つと人が少なくなりました。来られた総数としては、以前私が経験した食器市に比べるととても少なく、運び込んだ食器も沢山余る結果となりました。

食器市に来られた方からは、こういった支援が初めて来て嬉しい、という声を頂けたものの、このような催しがあることを知らない人も多くいたのではないかと考えさせられました。

また食器市をしている中で、「家族が集まるのに必要な大皿が全て割れてしまったから欲しい」「ご飯茶碗が欲しい」等具体的な要望があった方に応えられなかった、足を運ばれた方とお話をする余裕がなかった、という言葉が聞こえ、ボランティア側の対応がうまく出来ていなかったと感じました。あまり動けないお年寄りにとっては、多くの食器がある中から自分に必要なものを見つけ出すのは大変なことと思いますので、食器市をする際には、話をしながら一緒に食器を探すなど、食器市の準備だけでなく、ボランティア側のサポートが重要であることをボランティアに来る人に分かってもらうことも大切だと感じました。
<以下はボランティアさんが聴いた声です。>
○一回目の地震のときに食器の戸棚が揺れで開いたせいで結構割れてしまったけれど、二回目のときには戸棚にテープを貼ってたから(戸棚が開くことがなくて)全然割れなかったよ。(おばあさん)
○ここでこういうの(支援)が来たのは初めてだから嬉しい。(おじいさん)
○仮設住宅に引っ越すから食器が大量にいるんです。有難いです。(お母さん)
○避難所にいるときはすぐ皆にばーっと配れるけど、今のように皆がばらばらの地域にいると、配ったりするのが大変。離れたところにわざわざ取りに行ったりしない。(おじいさん)
○ガラスは割れるからいりません(おばあさん)

○焼き物が割れて、子どものぬいぐるみに刺さってしまったりしている。(お母さん)
【ボランティアに参加された方からの意見】
○田舎の方だと大皿が欲しい、お箸が欲しい、等現地の方が欲しているお皿を用意した方が良い。
○来る人が少ないからもっとお知らせに力を入れた方が良いのでは。
<その他の活動に参加されたボランティアさんが聴いた声です。>
【自治会活動(草刈りや側溝の泥出し)】
○こうして来て下さったり話して下さるだけで有難い。(自治会の方)
○今日だけで全部できると思っていなかった、良かった。(地元の方)
○ボランティアに来て下さる人は何かしようとしてくれる気持ちで来て
下さることがとても嬉しい。(おばあさん)

【タバコ農家のお掃除】
(家に危険の紙が貼ってあるのを受けて)この家が危険だったとしても、ここにしか住めないから(この家に住むしかない)。(おうちの方)
以上です。

<お知らせ>
8月21日(日)午後5時半~8時半まで
こうべまちづくり会館で、「熊本地震救援活動報告会」を開催します。
是非、ご参加ください。詳細は下記のアドレスでご覧になってください。
http://www.kobe-machisen.jp/event/20160821-01.html

熊本地震救援ニュース 第72報

<災害時におけるボランティア事情―52>
 熊本地震支援、ボランティア・バス 佐賀便第2便 8月7日(日)に決定!!

 ちょっとモタモタしていましたが、梅雨明け第1号として表記のように「北部九州ぐるっとボラバス佐賀第2便」を出します。6月に出した第1便が好評だったこともあり、今回2便として2台のバスを出します。
 このニュースを見られたみなさまにお願いです。佐賀方面に友人知人がおられる方、是非この情報を拡散してくださいますでしょうか。よろしくお願い致します。
                  (申し込みは、村井まで。090-3160-3816です。)

 さて、この救援ニュースでも何度か紹介してきました「わかばmeeting」が発行している「できるだけ週間 DOGYN VOL5」が出ました。恒例の「炊き出しマルシェ」「食器市」の他に、「ガレキと一輪の花プロジェクト」から花ボラの募集をしていたり、「西原村災害ボランティアセンター すまいとくらしのサポートチーム」より、「おうちのお掃除お手伝いします!」という案内が入っていたりと、いよいよ梅雨明けから再びボランティア活動が展開し始めたことを想像させてくれます。
 中でも注目したのが、「もう雨漏りは許さない! 屋根のブルーシート張りのコツ」というものです。熊本地震が発生した4月14日以後、何度も雨にたたられ、何度も打ちひしがれそうになり、耐えて耐えて“梅雨明け”を迎えた被災者にとっては、ほんとに切実でした。
「もう雨漏りは許さない!」とさらりと書いていますが、ほんとに「許さない!」という気持ちが伝わります。
  また、8月3日の夜に催される「新月の夜の百物語」という夜会の案内です。
で、この“百物語”とは、参加者がそれぞれゾッとする話をして百本の蝋燭を消して行き、そして百話が終わり蝋燭を消すとほぼ出るという夜会だそうです。これが、西原村の寄姫伝説など数多くの迷信が残り、心霊スポットとしても有名な白糸の滝付近で開催されるとのこと。「ひんやりした夜を過ごしませんか?」という呼びかけだけでは、ひんやりしないでしょうが、是非 新月の夜の百物語、各地バージョンを企画して見てください。よりひんやりすること間違いなしです。
                                                                                                 (事務局)

◎引き続きご支援をよろしくお願い致します。 
「熊本地震」活動支援金を募集しています。
 郵便振替 口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
 *お手数ですが、通信欄に「熊本地震」と明記下さい。
銀行から振り込む場合は、
 ゆうちょ銀行 支店番号:一一九(イチイチキユウ)店/店番:119/当座0068556/受取人名:ヒサイチNGOキヨウドウセンター

(なお、「熊本地震」支援活動の一部は、公益社団法人Civic Forceからのご支援を戴いてパートナー事業として展開しております。)