熊本地震救援ニュース 第5報

今回の地震でまた死者が増え、44人となった。21年前、毎朝新聞を見ると、日に日に死者の数が増えていくもどかしさを思いださずにはいられな い。毎日新聞の「余録」では、「思い上がるな!「余震」よ。」と叫んでいるが、心中察することができる。 さて17日、政府に「被災者生活支援チーム」が設置され、被災地に食料を90万食届けると発表していたが、昨日倍の180万食の支援と修正した。 朗報だ!しかし一方で、残念ながら「物資避難所に届かない」「被災者 物資届かぬ」という文字が躍りだす。いろいろなところにヒアリングをする と、みんな各々精一杯頑張っているようでもある。でも、もどかしい!そんな中で、孤立している南阿蘇の様子が紹介されている。-避難所になっている南阿蘇西小学校では住民がわき水をくみ、自家発電機と持ち寄った炊飯器で自炊してしのぐ。-(同紙) 昨年4月に発生したネパール地震後、ガソリンが手に入らなくなったために村々からカトマンズに避難し、テント生活を送っていた人たちが、「こん なことになるなら、村に帰ったほうが暮らしやすい。村には野菜も、新鮮な水もある」というたくましい話を思い出した。 この国に住む以上、私たちもこの南阿蘇の住民のように、自然の力を借り、智恵を働かすことが急がれるようだ。熊本市内では湧水の豊富な地域もあ る筈だ。 とは言え、熊本地震の避難者最大20万人の中で、実際に水も食料もない被災者にはなんとかして必要なものは届けなければならないことは急務であ る。◎現地には行っている鈴木、増島、宮本の3名は、朝から菊池方面被害を調査し、その後一昨日要望のあった益城町の公民館に調理用の鍋釜を届け、熊 本市内に移動。移動中に路上駐車し、車で仮眠している被災者が多いので、少し事情を聞いてみると、「とにかく家の中は、怖くておれない!」「家に は帰れない!」との声。中には、軽四の乗用車に7人も避難しているという家族もいたとのこと。「エコノミー症候群にならないように気をつけてくだ さいね!」とお声がけしたところ、「えっ、それって何?聞いたことない。(中略)テレビでは被害のことばかりでそういうアドバイスもして欲し い!」と訴えられました。 そこで早速日本看護協会関係者の協力を得て、簡単なエコノミー症候群にならないための予防チラシをつくり配ることにした。現場の一人ひとり、も しくは一つひとつに向き合い、対処するということはこういうことなのだとあらためて痛感した次第だ。 「どうして配ろうか?」と悶々としていたところ、なんと夕方になると、T社からノンパンク自転車を提供します!という話が舞い込んできた。なん ということだ、鳥肌が立った!感謝!!◎当センターの頼政良太代表は、昨日現地に向かい先乗りのメンバーと合流した。増島と交代し1週間の滞在だ。昨晩、宮本から「阿蘇の山ろくに取り残された地域がある。予定を変更して今日そちらに向かうことになった。無事辿り着けばいいのだが・・・・?◎鈴木は、一旦佐賀に戻り、本日救援物資を被災地に配布するための態勢をつくる。佐賀の老舗のNGOとの連携だと聞いた。21年間の財産といえる「ネットワーク」から、どんどん支援情報が入ってくる。現地に飛ぶものもいれば、東京に踏ん張っていて適確な支援体制をつ くろうとする人たちがいる。そして年金生活をしている支援者から、10万円の寄付が・・・・。涙が止まらない。“困った時はお互いさま”は生きている!!




宮守家2_s
宮守家1_s
平田地区6_s






コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です