熊本地震救援ニュース 第10報

 今回の熊本地震で、建物倒壊が熊本県1万384棟、大分県468棟(23日午後4時現在)と発表されています。熊本県の場合は、屋根がずり落ち るという被害が顕著ですが、先日来の雨でブルーシートによる一時的対応も間に合わず被害の増大を招いている被災者も少なくありません。 建物の応急危険度判定が終わり、一級建築士などの指示がなければ被災家屋の片付け手伝い等にボランティアが入れません。被災者の中には、全壊に なっても、倒壊した家屋から位牌や思い出の写真などを取り出して欲しいとボランティアセンターに要望される方も少なくありません。しかし、ボラン ティアの事故を考えると無責任にお願いするわけにはいきません。そうすると被災者にとっては、大きなストレスが押し寄せてきます。 一方、「5000棟以上の住宅が損壊した熊本県益城町では24日にも調査が終わる見通し。」(毎日新聞、2016・4・24)とのニュースで少し 明るい希望が出てきました。しかし、危険度判定と全壊、半壊の被害認定とは違うのですが、被災者が混乱するケースが後を絶たないので、丁寧に説明 をして歩るくようにしたいと考えています。

●今日午前中、西原村で副村長や社会福祉協議会の局長・次長・職員の3人が加わり今後のボランティアのかかわりについて1回目のミーティングを持 ちました。<支援者側からの出席者;宮本匠講師(兵庫県立大学)、稲垣文彦さん(公社・中越防災安全推進機構復興デザインセンター長)、同村在住のF教授 (熊本学園)、Mさん(ハビタット・ヒューマニティ)、関西学院大学災害復興制度研究所他兵庫県からの大学関係者らと頼政良太代表(被災地NGO 恊働センター・)など>

>ミーティングの結果以下のことを確認しました。*副村長の意向で、ボランティアセンターの設置については今日発表する。理由は「被災者である村民が安心されるから」ということです。こうして被 災地においてボランティアが歓迎されて受け入れられるというケースはごく当たり前ではないので、こちらも身の引き締まる思いです。*正式なボランティアの受け入れは、来週の中頃から始める。避難所になっている2ヶ所の公式避難所にボランティアセンターのサテライトを設置し、 被災者に近いサテライトからの提案を受け、むしろセンターがサテライトをサポートするというこれまでとは逆の流れのボランティア体制のしくみにす る。(これがほんとの「補完性の原理」)(サテライトに静岡から手供されたバルーンテントを張る。)(ボランティア用の駐車場は400台分確保している。)*副村長は、「住民のニーズを把握するのは、ボランティアならではの仕事。被災者のためなら何でもやればいい!」と力強いメッセージを言ってくれ ました。*当面、週2回開かれる予定の村災害対策本部会議に社協のメンバーも参加する。*日本災害復興学会は専門家ボランティアが応援できる体制を検討する。など。


いよいよ本格的にボランティアによる西原村支援がスタートします!!

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