熊本地震救援ニュース 第13報

熊本県熊本地方を襲った地震から2週間が経過した。これまでに震度1以上の地震は1000回を超えた。ここ2~3日の状況を見ると、だいぶ地震の数がおさまったように思えたのだが、また同地方で午後12;56頃震度4の地震が発生した。その上に、「雨」という悪天候が重なる。

 ●西原村、ボランティアの受け入れ開始、明日に延期!
 こんな状況での一つの朗報は、ボランティアが応援にくるという情報だろう。しかし、
先日ボランティアセンターを開設した西原村は、予定では今日28日にボランティア受入を開始する予定でしたが、雨のため土砂災害など二次災害が予測されるので明日に順延となりました。その上、ボランティアの受入対象は、一応九州在住者支援(状況により変更)と発表されています。阪神・淡路大震災以来、こうして県外からのボランティアを控えるようなことが少なくない。本来被災者は、一人でも多くのボランティアが来てくれることを心待ちにしている筈である。残念だ!
 一人でも多くのボランティアが被災地に入り、被災者に寄り添える状況をつくり、被災者が「たくさん来てくれてありがとう!」という声で、「状況により変更」としたい。

 ●西原村の被災者の中には、24時介護や看護の必要な方もいます。こうした要配慮者に対しては、地元の保健師さんや外部から応援にきている看護師さんなどが24時間介護・看護でサポートしています。西原村でも消防団活動をはじめ、地域の助け合いが強く、今回の地震後も住民が主体的に炊き出し活動をされています。ボランティアによって、一時炊き出し活動もボランティアにバトンタッチできればと願う。

○水俣のTさん一家の奮闘!
(4月16日午前1時25分頃、震度7を観測した“本震”の時の様子)再再度の緊急地震速報のアラームが鳴り、大きな揺れが来ました。時間も30秒以上と長く、これは大きいと実感させる揺れでした。そして、すぐに津波警報、津波の到達予測情報が続き、津奈木町では震度5弱、これは大変だと思い、自宅から最も近い津奈木町赤崎のIさん宅へ向かいました。津波の危険があるので、う回して高台から海の様子を伺い、港近くのIさん宅に着きました。近所では、漁師さんたちが海を心配そうに眺めたり、港に泊めていた車を高台の駐車場に移動させていました。漁師さんと今は潮が引いているので、大きな津波にはならないだろうと話しながら、別れましたが、近所の方は不安そうにしていました。Iさんは「怖い怖い」を連発、でも同居しているお母さんは耳も遠く、睡眠薬を飲んで熟睡しており、しばらく様子を見ていると、水俣市内に住んでいるお兄さんが2時半ごろ到着、結局この日はお兄さんに泊まってもらうようにして、3時過ぎ自宅に戻りました。(『季刊 水俣支援東京ニュース』NO77 季刊春号 熊本水俣病公式確認60年 2016・4・25より)

「熊本地震」活動支援金を募集しています。
郵便振替 口座番号:01180-6-68556/加入者名:被災地NGO恊働センター
*お手数ですが、通信欄に「熊本地震」と明記下さい。
ゆうちょ銀行 支店番号:一一九(イチイチキユウ)店/店番:119/当座
0068556/受取人名:ヒサイチNGOキヨウドウセンター

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です