熊本地震救援ニュース 第19報

熊本の被災地に入っているスタッフからレポートが届きました。

 昨日3日は、益城町の布田川断層帯と日奈久断層帯の重なる地形を観た。あらためて自然の驚異を目の当たりに実感したが、さらにその布田川断層帯の上に建っていたいた家、家がほとんど全滅という地域を訪ねて回った。ここは14日の発災後、高野山真言宗のご支援で頂いたカセットコンロなどを届けた馬水地区の公民館とその周辺だ。新築販売したところの建売住宅や最初の震度7では、まだ家は建っていたがその後の地震で倒壊した家、前震の時は車庫に止めていた2 台の車は無傷だったのに、道路に転がっていた大きな石のために車を出せなかったために2度目の本震でグシャッとつぶれたという家・・・・。どれもついこの前までは普通の暮らしをされていた営みが壊された光景ばかりであった。阪神・淡路大震災のあと、しばらくして国道2号線沿いを観た時の衝撃と同じものだっ た。そんな中で残念ながら亡くなられた方もおられる一方、奇跡的に助かったという人もおられる。なんと無情なのか?と思わざるを得ない。
(馬水のこの公民館は、指定避難所ではなかったために発災後4日までは食料が届かなかった。なんとか無事だった公民館に避難した住民は自主運営をせざるを得ない状況になった。)

<足湯のつぶやき>
(避難所で足湯をしていると、被災者の生の声が伝わってくる。これを被災者の“つぶやき”と言っている。)
・年老いた母親と息子さんの声。足の太いテーブルの下に6人がもぐり、身を寄せた。
2度目の震度7、助かったと思った。

・二人の息子さん(小学校5年生と2年生)を抱えたお母さん。地震の恐怖がトラウマになり車中泊をしていたら、しばらく子どもが避難所に入らなかった。家の柱はひびだらけ。2階が台所で、恐々上がったら家具がめちゃくちゃ。グラッグラッときて飛び出したから助かったが・・・・。住めるのだろうか。夫と4人 でもう元のように暮らしたい。

・胡瓜とプチトマトを食べてからくちびるが荒れて、それ以来食べていない。ご飯の魚も薬の匂いがしたと言って食べていない。(88歳、女性)

・大阪大空襲の時に比べたら今は贅沢。水害じゃなくて地震のボランティアは意味ないなぁ。赤紙でも入っていける専門的な技術が必要だよね!家を壊して新築するなら、この家は捨ててアパートでも借りる方がお金の面では楽かなぁ・・・・?(95歳、女性)

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