熊本地震救援ニュース 第36報

<災害時におけるボランティア事情-17>
 熊本地震救援ニュース第35報に、足湯に来られた被災者で脳梗塞を患われた方の話を紹介しました。「(脳梗塞で)左側が思うようにいかんのです。(足湯を受けて)あぁなんか左肩が楽になってきたような感じがします。」という内容です。
 足湯というのは、バケツにくるぶしが浸かる程度のお湯を入れて、15分ほどつけているだけで、少し手を擦って上げます。それだけのことですが、この方のように脳梗塞を患っておられる方でも、血行がよくなって上半身に反応を興されるということがあります。
 この方は脳梗塞の後遺症として歩行困難という後遺症が残っているのかどうかまでは確認できていませんが、もしそういう後遺症が残っているならば、実は足湯で足の方にも血行をよくなるケースがあり、少し歩行を楽にする効果がある場合もあります。

 実は、以前兵庫県のT市で足湯講習会をした時に、15年前に脳梗塞で倒れられ、以来歩行困難という後遺症が片足に残り、足底板を装着して歩いておられた方に、足湯をして頂きました。すると、見る見るうちに足から上半身まで温かくなり、15年間ご自分で足を上げるということができなかったのが、ご自分の意志で足が上がるようになったのです。
 知人の方が傍にいたのですが、もうびっくりです。「あら~、Mさん。人のサポートなしで足があがるじゃない?」と目をパチクリさせていました。もちろん本人もビックリです。たった1回の足湯で、こんな現象がおきるなんて私も驚いたのですが、推測するには脳梗塞で倒れられ、もう足は動かないものだと思い込んでおられたのだろうと思います。
 足湯をきっかけに、自力で足を動かすという一歩を踏み出せたというのは凄いことだと思いました。以来、いままで車の乗り降りにサポートがいたのですが、今ではご自分でサッサとやっているとのことです。“なんと不思議な湯の力”です。

◎小説『苦海浄土』の著者石牟礼道子さんが、入所しておられた熊本市の老人ホームで水俣病と熊本地震のことを語られました。
-水俣病と熊本地震。人災と天災の違いはある。「ただ、語り伝えることの大切さは、共通しているのではないでしょうか」-と。(朝日新聞、2015・5・24)
http://www.asahi.com/articles/DA3S12372757.html

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