熊本地震救援ニュース 第42報

<災害時におけるボランティア事情-22>
 先日から朝日新聞の「てんでんこ」というコーナーで、被災地熊本のルポが紹介されています。この記事を書かれている佐々木亮さんというベテラン記者は、実は21年前は阪神・淡路大震災の時には神戸の大学で勉強していた方で、当NGOが事務局を担っていた「市民とNGOの「防災」国際フォーラム実行委員会」のメンバーの一人で、同フォーラムの運営はもちろん、『市民がつくる復興計画』『第1回市民とNGOの「防災」国際フォーラム報告書』作成など、大活躍された方です。特に、同報告書の最後の「ドキュメント・神戸宣言ができるまで」の3頁を担当してくださいました。
 前置きが長くなりましたが、この今朝の「てんでんこ-熊本避難ルポ3 経験」に牧師の奥田知志さんの言葉が紹介されています。それは、「地元が活動主体となることが重要だ」という言葉です。
http://www.asahi.com/articles/DA3S12386479.html

21年前当NGOは、「阪神大震災地元NGO救援連絡会議」の分科会の一つとして生まれたのですが、この阪神大震災地元NGO救援連絡会議」を震災の二日後に立ち上げたのは、草地賢一という牧師です。残念ながら2000年に他界されましたが、草地牧師と奥田牧師は旧知の仲であったとのことで、私もびっくりしました。
 先述したフォーラムの魂には、草地牧師が貫いていた地元主体や主権在民、被災者主体というキーワードが根底に流れていたのですが、見事に21年目に発生した熊本地震で、沸々と蘇えったようです。
 この救援ニュースでもよく、被災地各地における被災者同士の助け合いや大学生の自主的な活動などを紹介してきました。つまり、これは阪神・淡路大震災後の被災者によるボランタリーな動きの再現です。そういう意味では、私たちのような被災地外のボランティアは、徹底した「黒子」になることが求められているような気がしています。これからの課題は、黒子としての後方支援とは何かということではないだろうか?と思う次第です。(村井雅清)

◎「走れ ボランティアバス」佐賀便、長崎便の企画が進みつつあります。ただ、天気との睨み合いが大変で、「雨天のため活動中止!」とならないように工夫が不可欠です。引き続きご支援をお願い致します。
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