熊本地震救援ニュース 第73報

<災害時におけるボランティア事情―53>
 連日猛暑が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
先日8月7日、みなさまのご支援のおかげで、ボランティア・バス「佐賀第2便」を走らせることができました。ありがとうございました。総勢28名で、がれきの片付けと公民館での食器市の手伝いでした。引率された武久紗季さんから「食器市のレポート」が届きましたので、以下に紹介します。

 今回の食器市は、開始前に食器市をする旨を町内に放送して頂き、それを聞いた方が公民館にやってくるという流れでした。放送直後は多くの人が食器市に来られましたが、1時間ほど経つと人が少なくなりました。来られた総数としては、以前私が経験した食器市に比べるととても少なく、運び込んだ食器も沢山余る結果となりました。

食器市に来られた方からは、こういった支援が初めて来て嬉しい、という声を頂けたものの、このような催しがあることを知らない人も多くいたのではないかと考えさせられました。

また食器市をしている中で、「家族が集まるのに必要な大皿が全て割れてしまったから欲しい」「ご飯茶碗が欲しい」等具体的な要望があった方に応えられなかった、足を運ばれた方とお話をする余裕がなかった、という言葉が聞こえ、ボランティア側の対応がうまく出来ていなかったと感じました。あまり動けないお年寄りにとっては、多くの食器がある中から自分に必要なものを見つけ出すのは大変なことと思いますので、食器市をする際には、話をしながら一緒に食器を探すなど、食器市の準備だけでなく、ボランティア側のサポートが重要であることをボランティアに来る人に分かってもらうことも大切だと感じました。
<以下はボランティアさんが聴いた声です。>
○一回目の地震のときに食器の戸棚が揺れで開いたせいで結構割れてしまったけれど、二回目のときには戸棚にテープを貼ってたから(戸棚が開くことがなくて)全然割れなかったよ。(おばあさん)
○ここでこういうの(支援)が来たのは初めてだから嬉しい。(おじいさん)
○仮設住宅に引っ越すから食器が大量にいるんです。有難いです。(お母さん)
○避難所にいるときはすぐ皆にばーっと配れるけど、今のように皆がばらばらの地域にいると、配ったりするのが大変。離れたところにわざわざ取りに行ったりしない。(おじいさん)
○ガラスは割れるからいりません(おばあさん)

○焼き物が割れて、子どものぬいぐるみに刺さってしまったりしている。(お母さん)
【ボランティアに参加された方からの意見】
○田舎の方だと大皿が欲しい、お箸が欲しい、等現地の方が欲しているお皿を用意した方が良い。
○来る人が少ないからもっとお知らせに力を入れた方が良いのでは。
<その他の活動に参加されたボランティアさんが聴いた声です。>
【自治会活動(草刈りや側溝の泥出し)】
○こうして来て下さったり話して下さるだけで有難い。(自治会の方)
○今日だけで全部できると思っていなかった、良かった。(地元の方)
○ボランティアに来て下さる人は何かしようとしてくれる気持ちで来て
下さることがとても嬉しい。(おばあさん)

【タバコ農家のお掃除】
(家に危険の紙が貼ってあるのを受けて)この家が危険だったとしても、ここにしか住めないから(この家に住むしかない)。(おうちの方)
以上です。

<お知らせ>
8月21日(日)午後5時半~8時半まで
こうべまちづくり会館で、「熊本地震救援活動報告会」を開催します。
是非、ご参加ください。詳細は下記のアドレスでご覧になってください。
http://www.kobe-machisen.jp/event/20160821-01.html

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